ようこそ hirot'sBlog へ

2004/11/25
本BLOGの公開を
開始しました。
映画は、今世紀に入って
ほとんど劇場では
見ていません。
主にDVD、CS、BS放送
による観賞です。
表題後ろにあるのが評価で、
前は客観点(出来の良さ)、
後は主観点(好き嫌い度)。
A-Eにするつもりですが
客観・主観とも
Cが及第点として、
Aが最高評価
Eが最低評価
とお読みください。
よろしくお願いします。

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プロフィール

hiro


ドキュメンタリー

2023年12月01日

デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム

2022年 ドイツ・アメリカ合作 Moonage Daydream
ブレット・モーゲン監督&製作&脚本&編集 トニー・ビスコンティ音楽 デイヴィッド・ボウイ音楽&出演

デビッド・ボウイ財団初の公式認定映画で、ボウイが30年にわたり保管していた膨大な量のアーカイブから厳選された未公開映像と、「スターマン」「チェンジズ」「スペイス・オディティ」「月世界の白昼夢」などの40曲で構成。全編にわたってボウイ本人によるナレーションを使用した。

・ボウイの死後に製作されたドキュメンタリーなのだけど、その焦点を初期作品に当てられているところがいいです。見ている時はだからより嬉しく堪能したのだけど、あとあと振り返ると、晩年のボウイの作品にあまり触れられていなかったのが残念な気もしてきた。彼が再度脚光を浴びたのが「レッツ・ダンス」であることは確認できるのだけど、ちょうど同時期に「キャット・ピープル」の主題歌も手がけていて、それが初期作品と「レッツ・ダンス」の橋渡しをしている感じだった、なんてことはこの作品では触れられていない。そういえば、彼が関係した歌以外の作品にも触れられてはいるのだけど、一方で触れられていない作品の多さも気になってきてしまった。「地球に落ちてきた男」や「ジャスト・ア・ジゴロ」、「ハンガー」あたりには触れてほしかった。



hirot15 at 22:40|PermalinkComments(0)

2023年10月13日

長崎の郵便配達

2021年 日本
川瀬美香監督&撮影 大重裕二構成 イザベル・タウンゼンド製作&出演 川瀬美香撮影 明星/Akeboshi音楽 谷口稜曄 ピーター・タウンゼンド

戦時中にイギリス空軍の英雄となり、退官後は英国王室に仕えたピーター・タウンゼンド大佐。1950年代にはマーガレット王女との恋が報じられ、世界中から注目を浴びた。その後ジャーナリストとなった彼は、長崎で被ばくした男性・谷口稜曄さんを取材し、1984年にノンフィクション小説「THE POSTMAN OF NAGASAKI」を発表する。谷口さんは16歳の時に郵便配達中に被ばくし、その後生涯をかけて核廃絶を世界に訴え続けた。映画ではタウンゼンド大佐の娘で女優のイザベル・タウンゼントが2018年に長崎を訪れ、著書とボイスメモを頼りに父と谷口さんの思いをひも解いていく姿を追う。

・イギリス空軍の戦闘機乗りが戦後、戦災による子供達への被害を取材していく過程として、長崎での被害者谷口と出会う。この映画をその過程をタウンゼントの娘が追体験していく過程が描かれているわけだが(父は娘に自分の死後に自分の著作を読むだろうと言っていて、それを娘は一笑にふすが、それは現実となった)、まず少年谷口の原爆による被曝の姿が描かれたのが凄い。写真だけでなく撮影されてものもある。そして父親が残したボイスメモをたよりに長崎の街を彷徨する姿。
・しかし本作のクライマックスはそうした体験の末に、彼女がドイツで上演した舞台劇にある。原作はドイツにおける戦中の少年たちを描いたものだが、彼女はそこに父親の体験を織り込む。この少しだけ描かれる舞台劇の凄さ。舞台劇としての原爆の描写。これは改めて追体験したにたる描写だった。



hirot15 at 23:27|PermalinkComments(0)

2023年07月15日

ミスタームーンライト 1966 ザ・ビートルズ武道館公演 みんなで見た夢

2023年 KDDI、WOWOW
東考育監督 吉田誠撮影 満島ひかり語り 浦沢直樹メインアートドローイング&出演 朝妻一郎 安倍寧 新井憲子 井口理 石黒良策 石坂邦子 磯崎英隆 大村亨 沖和則 奥田民生 小倉禎子 加藤節雄 亀渕昭信 加山雄三 きたやまおさむ 草野浩二 黒柳徹子 桑島滉 高護 康芳夫 コンドン聡子 財津和夫 齋藤壽夫 佐々木惠子 佐藤孝吉 佐藤剛 ジュリア・ベアード 高嶋弘之 高橋克彦 武田裕 土岐育子 トニー・ブラムウェル 長沢純 中村力丸 新田和長 野地秩嘉 長谷部宏 尾藤イサオ 藤本国彦 フリーダ・ケリー ブルース・スパイザー 星加ルミ子 ボブ・ユーバンクス 堀威夫 本多康宏 松本隆 曲直瀬信子 水原健二 ミッキー・カーチス 峯田和伸 宮永正隆

わずか8年足らずの活動ながら、世界中を熱狂させ、今なお高い人気を誇る「ザ・ビートルズ」は、1966年6月に初来日を果たし、6月30日から7月2日、計5公演のライブが日本武道館で開催された。ビートルズ武道館公演はどのようにして実現したのかを、当時の裏側を知る、ビートルズ担当ディレクターらスタッフや関係者、その熱狂を直接感じた加山雄三、黒柳徹子らの証言で検証。さらに当時はまだ生まれていなかった井口理、奥田民生、峯田和伸らのコメントを交え、ビートルズが日本音楽界に及ぼした影響を考察。当時の貴重な映像と、総勢50人以上の証言から、日本におけるビートルズ史をひも解いていく。

・これは面白かった。ビートルズが日本に受け入れられる経緯が特に興味深い。漫画と同じで当初は社会の敵とまで思われていたビートルズ、東芝EMI(の前身?)の洋楽担当が、邦楽担当に比べて無視されがちなことに反発して自ら積極的に宣伝していく。彼自身も最初の「プリーズ・ ゚リーズ・ミー」は無視したものの、次の曲が彼の好みと一致したことから押していく。或いは、音楽雑誌までも最初は無視しようとしたが、当時の女学生たちの熱狂が無視できずに扱うようになる。熱狂の推進は女子だったという(音楽雑誌の編集長は女性だったのだが?)。当時、洋楽のコピーが日常だった歌手たちが、長沢純がビートルズのコピーをして見事に失敗したエピソード(単に日本語にしただけではダメだった)。ビートルズ以前のグループサウンズと、ビートルズ以降のグループサウンズの決定的な違い。ちなみにタイガースの誕生は、ビートルズの日本公演の直後だった。加山雄三は最初は全くわからなかったと言っている。尾藤いさおは内田裕也(タイガースを見出したのも彼)に連れられて日本公演に参列している。井上陽水や吉田拓郎は直接的刺激を受けたであろうことが推測されている(残念ながら本人の証言はなかった)。そして桑田佳祐になると、もはやビートルズはポピュラーなものになっていた、とか。
・さすがに、湯川れい子は最初から反応している。ちなみに彼女が最初にビートルズに会った時、ポール・マッカートニーに(彼とではなく)リンゴと一緒に写真を撮りたいとお願いしたそうだ。 日本人で最初にビートルズと会うことができたのはなんと(!)学生時代の高橋克彦。ビートルズに会いにヒッチハイクで訪れた(実はヒッチハイクではないが、彼の英語力では訂正できなかった)と言ったらファンクラブの人がビートルズに会わせてくれたという。しかしその熱狂の中、カメラを紛失し、日本に帰ってずっと法螺吹き扱いされたという。などなど、エピソードは硬軟含めていくらでも出てくる。中村八大の息子は、中村八大と永六輔の出会いをジョンとポールの教会での出会いにたとえている。ビートルズの核心なサウンドは、「上を向いて歩こう」が海外で革新的(こんなサウンドはなかった!)だったことと比較されている。
・ああ、この企画を10年、20年前にされていたら、もっとずっと多くの人から証言を得られただろうに。残念でならない。上記出演者を眺めれば、今現在でどれだけの人が証言してくれているか、わかるだろう。
・しかしほんの少しのほとんど無意味な証言をしている浦沢直樹がなぜ、この中に入っているかということが、この作品のスタッフを見て、作中のイラストを彼が手がけている(非常に素晴らしい!)のを知り、納得した。



hirot15 at 19:07|PermalinkComments(0)

2023年02月09日

私だけ聴こえる

2022年 日本
松井至監督 ヒース・コーゼンズ共同監督 平野まゆ製作 ヒース・コーゼンズ撮影 テニスコーツ音楽 ナイラ ジェシカ

耳の聴こえない両親から生まれた耳の聴こえる子どもたち「コーダ(CODA=Children Of Deaf Adults)」にスポットを当てたドキュメンタリー。

・「エール」「コーダ」と見てきたけど、何と無く思い込みで「コーダ」とは音楽の終結部分からの派生と思い込んでいた(全然つながらないのに)。改めて上記意味と納得した。つまり「エール」や「コーダ」
のヒロインはここで言うコーダだったわけだ。これはその実話・ドキュメンタリー。
・しかし見ながら、わかるようなわからないような奇妙な感触だった。上記ドラマ映画のように具体的なエピソードがあれば分かる気になるのだが、漠然と、事実として耳が聞こえることのデメリットを理解できない。確かに親の通訳をしなければならないというデメリットは分かるが、それは他の障害者の親を持つ子供と同じ、とは言わないが、一長一短なのではないか。我々は知人の親が障害者であることで差別することはないと思うのだが。なぜ、それほど疎外感を持たなければならないのかわからないのは、たとえこの作品を見てもわからない僕が鈍感なのか。自らを<コーダ>という特殊な対象にしてしまうことがいいことなのか。むしろ、手話と言葉が話せるという一種のバイリンガルと優位性を感じることは出来ないのだろうか。大林の「風の歌が聴きたい」のように前向きな姿勢になれないものか。あの作品で、立場は逆(障害者)の息子を持つ父親の言葉(「我慢しろ、我慢しろ、我慢しろ、耳は聞こえないのだから目で見ろ、声を出して会話しろ」と、普段から主人公に言い続けた言葉)を思い出した。
・ただ、勿論、同じ種類の者たちが集まって安らぐというのは分かるけど。



hirot15 at 18:15|PermalinkComments(0)

2022年11月13日

ビジョンズ・オブ・ライト/光の魔術師たち

1992年 日本・アメリカ合作(NHKエンタープライズ) Visions of Light: The Art of Cinematographty
アーノルド・グラスマン/トッド・マッカーシー監督スチュワート・サミュエルズ監督&製作 西村与志木/Terry Lauler製作総指揮 ナンシー・シュライバー撮影 ネストール・アルメンドロス ジョン・A・アロンゾ ウィリアム・A・フレイカー ラズロ・コバックス ビットリオ・ストラーロ ハスケル・ウェクスラー ゴードン・ウィリス ビルモス・ジグモンド アーネスト・ディッカーソン ビクター・J・ケンパー

サイレント期ではまず、当時の撮影技術の完成度の高さが語られる。トーキー時代に切り替わってから、キャメラマンの苦労が語られるとともに、「市民ケーン」などのグレッグ・トーランドに焦点が当てられる。モノクロ時代のカラーフィルム、当時の照明や撮影時の様子が綴られ、フィルムノワールで活躍したジョン・アルトンの仕事も紹介される。女優の顔を美しく撮るライティング、「ピクニック」での初めての空中撮影など、さまざまなエピソードを経て、ヌーヴェル・ヴァーグの影響、アメリカン・ニューシネマ、ハリウッドとは異なる発展を遂げたニューヨーク派のロケーション撮影と光の使い方が言及される。ネストール・アルメンドロス、ヴィットリオ・ストラーロら海外から来たキャメラマンの仕事がクローズアップされ、ゴードン・ウィリスからアーネスト・ディッカーソンまで、活躍中の撮影監督たちが自作を解説する。

・「キャスティング・ディレクター」に続いてこれも映画ファン必見のドキュメンタリー。ハックスフォードいわく撮影監督にも監督という称号をつけたくないと言われた撮影監督の話。
・しかし冒頭、まず当然ながら考えもしなかった事実。映画は監督によって始まったのではなく、撮影者によって(監督も脚本も俳優もなく)始まったのであるという事実。芝居も文学もそうではないが、映画だけは撮影無くして存在しないのだ。演出やストーリーはその後にある。
・このドキュメンタリーは凄い。それこそサイレントの時代から現代に至るまでの撮影監督(ややがて撮影監督に昇格するその助手たち)の功績が映像とともに語られていく。同時に、撮影監督の系譜と影響なども(評論家でなく)撮影監督自身によって語られていく。正直、内容が理解しきれなくとも、映像がついているのだから、とても楽しめる。上記、キャストを眺めるだけで感嘆を禁じ得ないだろう。
・驚くべきことに(僕が知らなかっただけなのか)、本作に製作参加したのがNHK。劇場公開に先駆けてNHKにおいて放送されたというのだが、僕は全く知らなかった。

・そういえば、前に「マスターズ・オブ・ライト」という本があったけど、あれより実際の映像がついているだけにずっと面白いです(単に自分が無知だったからだけかもしれませんが)。




hirot15 at 19:31|PermalinkComments(0)

2022年11月12日

キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性

2012年 アメリカ Casting By
トム・ドナヒュー監督&製作 ピーター・ボルテ撮影 リー・ロバーツ音楽 マリオン・ドハティ マーティン・スコセッシ ロバート・デ・ニーロ ウッディ・アレン クリント・イーストウッド ロバート・レッドフォード ダスティン・ホフマン アル・パチーノ メル・ギブソン ジョン・トラボルタ グレン・クローズ

「キャスティング(配役)」の先駆者マリオン・ドハティを中心に、映画業界で最も重要な仕事のひとつでありながら、これまであまり知られることのなかったキャスティングにスポットを当てたドキュメンタリー。長年にわたってハリウッドで活躍し、キャスティングの概念を一新させたマリオン・ドハティ。絶妙なセンスと先見の明を頼りに、白人男性至上主義の根強いスタジオシステム方式から多様なアンサンブルキャストへと移行する道筋を開き、アメリカン・ニューシネマの隆盛にも大きく貢献した。ドハティ本人の映像に加え、マーティン・スコセッシ、ロバート・デ・ニーロ、ウッディ・アレン、クリント・イーストウッドら錚々たる顔ぶれの映画人が出演している。

・「クリーチャー・デザイナーズ」にはがっかりしたが、このドキュメンタリーは面白かった。まず何よりも「裸の街」という初期TVドラマにおいて数多くの後の映画スターたちが見出されたというエピソードの驚き。これだけでこの映画を観る価値はあるだろう。勿論、彼ら彼女らをキャスティングしたのがこの映画の主役たるマリオン・ドハティであり、彼女は映画の都ハリウッドではなくニューヨークにおいて活躍する。ジョン・ボイトがせっかくキャスティングされながら失敗してしまうエピソード、その後、今度は「真夜中のカーボーイ」においてもう一度名が上がった時の彼の対応。
・やがて彼女はハリウッドに招かれ(ウディ・アレンは彼女がニューヨークから離れるに当たって彼女の助手にバトンタッチされ、その後現在に至るスタッフとなっている)、彼女をうまく使うか、ソリが合わないか、という過程をたどって、やがて映画自体の衰えが彼女が出番を失っていくと共に描かれていく。
・エピソードの一つ。「卒業」の主役は完璧な美男子であるべきで、ロバート・レッドフォードも候補に挙がったが、彼女は美談とはいえぬ小男のダスティン・ホフマンを強く押し、それは成功する。そんなエピソードが満載だ。ロバート・レッドフォードにおいては、「明日に向かって撃て」においてポール・ニューマンと役柄を交換するなんてエピソードもある。
・勿論、成功譚ばかりが語られているので、どれだけ失敗があったかはわからないが、少なくとも彼女が映画の繁栄に大きく関与していたことは確かだろう。
・そしてなぜか、彼女は僕の好きな監督たちとの関係が深いのも僕としては楽しい。ジョージ・ロイ・ヒルをこれだけ取り上げてくれることはそれほどはないだろう。彼の「マリオンの友達」(残念ながら未見)のマリオンって、彼女からつけた?なんて勘ぐってしまいたくなる(勿論そんなことはないだろう)。「ハワイ」(これも残念ながら未見)においてベッド・ミドラーが端役とはいえキャスティングされ、ハリウッドに渡るなんてエピソードまである(彼女は人種的に合わなかったので顔を隠したまま歌に参加している)。「スローターハウス5」(これは僕の最も好きなロイ・ヒル作品の一つ。BINさんも好きだった)なんてのも出てくるのはこの映画以外にないだろう。
・このように多くの監督・スター(スコセッシからイーストウッドに至るまで)が彼女の世話になっているにもかかわらず、キャスティング・ディレクターという職域がアカデミー賞において認められていないという事実(エミー賞にはある)、そして彼女自身もまたアカデミー特別賞に名を上げながら、前述の多くの映画人が推薦しているにもかかわらず、それが認められないまま、彼女は世を去った。これに反対したのが監督協会であり、当時同協会会長のテイラー・ハックスフォードの発言には唖然とする。彼の監督した映画で好きな作品もいくつかあっただけにショック。彼はディレクターとは監督だけの称号であり、映画は監督のものであり、本当は撮影監督さえも認めたくないと発言する。映画が総合芸術であることを全く理解していないわけだ。このような人間が会長になってしまう以上、映画の衰退は仕方のないことかもしれない。
・テイラー・ハックスフォードには腹がたつが、それ以外は楽しいエピソード満載。見て決して損はしないドキュメンタリーです。(冒頭に書いたようにスターになる前の多くの俳優たち(ジェームズ・ディーンも含む)の初期TVにおける映像も多く見ることができる)



hirot15 at 19:10|PermalinkComments(0)

2022年11月11日

クリーチャー・デザイナーズ ハリウッド特殊効果の魔術師たち

2015年 フランス Le complexe de Frankenstein
ジル・パンソ監督&編集 アレクサンドル・ポンセ監督 アレクサンドル・ポンセ音楽 ギレルモ・デル・トロ ジョン・ランディス ジョー・ダンテ ケビン・スミス リック・ベイカー フィル・ティペット スティーブ・ジョンソン グレッグ・ニコテロ デニス・ミューレン アレック・ギリス トム・ウッドラフ・Jr. クリス・ウェイラス マット・ウィンストン ジョン・ローゼングラント マイク・エリザルド チャールズ・キオド スティーブン・キオド エドワード・キオド ミック・ギャリス クリストフ・ガンズ ジョー・レッテリ リチャード・テイラー ジョン・ハウ

想像の産物であるクリーチャーやモンスターをスクリーン上に出現させる特撮、特殊効果、特殊造形、そして近年発達の目覚ましいデジタル技術の魅力と背景を、数々の映画で活躍してきた著名アーティスト、クリエイターたちのインタビューをもとに探っていき、「現代のフランケンシュタイン(怪物の創造主)」とも呼ぶべきスペシャリストたちが、クリーチャーやモンスターに息吹を吹き込む瞬間を映し出していく。

・昨年だったか、WOWOWで映画関係のドキュメンタリーを連続放映してくれたが(VHS、音響、スタントウーマン、キャノンフィルム)、それが興味深かったので、今回も期待したが、これは残念な出来でした。確かに映画創世記のメイク等に頼ったモノから、現在のデジタル技術まで、その流れはよく分かるのだが、そこに感動がないのは何故なのだろう。最初からある程度、わかっていたから? かなり前に、バットマンが人間が演じないで全てCGででも作れること、そうなれば勿論、人間よりも高度な動きをすることが出来る。しかし俳優の存在価値はどうなるか、ということ。そういう映画もあった。(肖像権だけに価値が生まれることが主題だった) そして、実際、この映画では、ヨーダが初期作からCGに至るものも話題になったりしている。
・まあ、「狼男アメリカン」と「ハウリング」のバッティングの話は面白かったかな。それと出演者(コメンテーター)は豪華だったが。




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