ようこそ hirot'sBlog へ

2004/11/25
本BLOGの公開を
開始しました。
映画は、今世紀に入って
ほとんど劇場では
見ていません。
主にDVD、CS、BS放送
による観賞です。
表題後ろにあるのが評価で、
前は客観点(出来の良さ)、
後は主観点(好き嫌い度)。
A-Eにするつもりですが
客観・主観とも
Cが及第点として、
Aが最高評価
Eが最低評価
とお読みください。
よろしくお願いします。

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hiro


ホラー

2024年04月17日

エクソシスト 信じる者

2023年 アメリカ The Exorcist: Believer
デビッド・ゴードン・グリーン監督&製作総指揮&脚本 ウィリアム・ピーター・ブラッティ キャラクター想像 スコット・ティームズ/ダニー・マクブライド原案 ピーター・サットラー/デビッド・ゴードン・グリーン脚本 レスリー・オドム・Jr. アン・ダウド ジェニファー・ネトルズ ノーバート・レオ・バッツ リディア・ジュエット オリビア・オニール エレン・バースティン リンダ・ブレア

ビクターは12年前に妻を亡くし、娘のアンジェラを1人で育てている。ある日、アンジェラが親友キャサリンと一緒に森へ出かけたまま行方不明になってしまう。3日後、2人は無事に保護されるがその様子はどこかおかしく、突然暴れたり叫んだりと常軌を逸した行動を繰り返す。ビクターは50年前に同じような経験から愛娘を守り抜いた過去を持つクリス・マクニールに助けを求め、悪魔祓いの儀式を始めるが……。

・「エクソシスト」の正統続編を目指した作品とのこと。まあ、当時の続編「エクソシスト2」は方向が違ってしまったから仕方ない。僕は原作者自身が監督までした「エクソシスト3」が好きだった。「エクソシスト」の若き神父と刑事を主人公とした映画だった。「エクソシスト」のディレクターズカットも改めてその面白さを実感した。最初の「エクソシスト」を見たときはまだ中学生で、パンテオンから裏の道路まで並んだことを覚えている。「エクソシスト」が凄いと思っていたら、「スティング」が凄いと聞いて、実際見てみたら完全に脱帽、まだ映画ファンとは言えないと実感したことを覚えている。
・で、今度の作品ですが。確かに「エクソシスト」をリスペクトしていることはわかる。しかし取り憑かれた娘が二人、というのは吉凶両面が出ているかな。しかしエレン・バースティンのクリス・マクニールの再登場はかなり効いている。そして。
・何よりゾクッとしたのがかすかに「チューブラー・ベルズ」が流れてきたあたりから。これを聞いただけでゾクッとしてしまう。この曲はエンドタイトルでじっくり聞かせてくれる。
・そしてもう一つ。何も知らない僕には最後でもう一つ驚きが待っていた。これは付録のメイキングで結構じっくり扱ってくれている。
・本編を見た後に、結果としてまあまあというところかな、と思ったけど、その後で確認したらこれが三部作を予定していることを知って、それはやめたほうがいいよ、と思ってしまった。

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hirot15 at 20:38|PermalinkComments(0)

2024年03月12日

テリファー 終わらない惨劇

2022年 アメリカ Terrifier 2
デイミアン・レオーネ監督&脚本 ジョージ・ストゥーバー撮影 ポール・ワイリー音楽 ローレン・ラベラ エリオット・フラム セーラ・ボイト ケイリー・ハイマン ケイシー・ハートネット デビッド・ハワード・ソーントン キャサリン・コーコラン グリフィン・サントピエトロ

マイルズ・カウンティーの惨劇から1年後のハロウィン。絶命したかにみえた連続殺人鬼のアート・ザ・クラウンが死体安置所で息を吹き返し、ふたたび街に現れた。残虐性と冷酷さを増したクラウンは、父親を亡くしたシエナとジョナサンの姉弟を標的にし、ハロウィンでにぎわう街で一人また一人と犠牲者を生み出していく。

・予定通りの続編(?)。前作以上の残虐さで、活動範囲も広がっている。さらに標的となる姉弟もいわくありげ(中盤で理由が判明する)。さらにリトル・ピエロも登場し、中盤までは前作以上のテンションかもしれない。
・しかし終盤はそのテンションが暴走し、前作以上にピエロの不死身性に辟易としてくる。頭に斧を突き刺され、何故死なないのか。いったいどうやって終わるのか、という感じ。悪い予感通り、ヒロインまでも超人性を発揮してしまう。
・最後はまたいわくありげな蛇足的エンディングで、また続編を作るつもりかと思ったら、すでに作られているらしい。ここまでくるともう付き合う気も無くなっているが。



hirot15 at 21:29|PermalinkComments(0)

テリファー

2016年 アメリカ Terrifier
デイミアン・レオーネ監督&脚本 ジョージ・ストゥーバー撮影 ポール・ワイリー音楽 ジェナ・カネル サマンサ・スカフィディ デビッド・ハワード・ソーントン キャサリン・コーコラン マット・マカリスター ケイティ・マグワイア

ハロウィンパーティの帰り、タラとドーンは酔いを覚ますためダイナーに立ち寄る。するとゴミ袋を担いだピエロメイクの男が店に入ってきて、どういうわけかタラに熱視線を送り続ける。タラはその様子を不気味に感じるが、しばらくすると男はトイレで何か問題を起こしたようで店を追い出される。ほどなくしてタラとドーンも店を出るが、止めておいた車がパンクしていた。タラは姉に電話して迎えにきてもらうことにしたが、その裏でピエロメイクの男がダイナーの店員を殺害していた。そしてそこから、タラは一晩中ピエロメイクの男に追われるはめになる。

・久々に見応えのあるスプラッタ・ホラーを見た。「悪魔のいけにえ」ほどの名作ではないものの、それに匹敵するおぞましさ。ただ、「悪魔のいけにえ」のように自分が追いかけられるような恐怖はなく、ひたすら過激なスプラッタを鑑賞する感じ(我ながらおぞましいが、本来、スプラッタは好かない僕が見入ってしまった)。
・とにかく序盤のスローなスタートがうまいと思う(いや、その前にある種の結末を見せてしまっている)。ヒロインが食堂に退避した時は起こりそうで何も起こらず。ただ女友達が挑発することにヒロインとともにハラハラする。そして彼女たちが食堂を出た後、最初のスプラッタが始まるのだ。
・しかし何より唖然とするのは、裸の女を逆さ吊りにして院部から人体を真っ二つに切断するシーン。こんなのは見たことがない。勿論鮮明には撮らないものの、それが逆にリアリティを出す。
・時にピエロが間抜けなミスをするのがご愛嬌(一方でそこでとどめを刺さないことはもどかしい)。とにかく様々な人物が巻き込まれ、スプラッタは進行していく。とにかくこれほどおぞましいスプラッタは久々であり、間違いなくカルトではあるものの、そこにそれほどの才能を感じるわけではないのがなんとも。
・とにかく確信犯的に最初から続編を想定していることも何とも・・・



hirot15 at 19:24|PermalinkComments(0)

2024年02月11日

ドラキュラ/デメテル号最期の航海

2023年 アメリカ The Last Voyage of the Demeter
アンドレ・ウーブレダル監督 ブラム・ストーカー原作 ブラギ・F・シャット原案&脚本 ステファン・ルツォビツキー/ザック・オルケウィッツ脚本 トム・スターン撮影 ベアー・マクレアリー音楽 コーリー・ホーキンズ アシュリン・フランシオーシ デビッド・ダストマルチャン ハビエル・ボテット リーアム・カニンガム ジョン・ジョン・ブリオネス ステファン・カピチッチ ニコライ・ニコラエフ マルティン・フルルンド クリス・ウォーリー ウッディ・ノーマン

ルーマニアのカルパチア地方からイギリスのロンドンまで、謎めいた50個の無記名の木箱を運ぶためチャーターされた帆船デメテル号は、その航海の途上で毎夜、不可解な出来事に遭遇する。デメテル号船長の航海日誌に記されたおよそ1カ月におよぶ無慈悲な存在との対峙の記録をもとに、大海原をわたるデメテル号に何が起こったのか、そして謎に包まれた50個の木箱の中身をめぐる恐怖の物語が展開する。

・原作は昔読んでいて、確かに航海のエピソードがあったことは覚えているけど、ちょっとイメージが違っていた(まあ、昔のことでそれほど覚えているわけではないけど、印象として)。
・何より、やはり当時はクリストファー・リーのイメージでドラキュラを見ていたから、こういう怪物描写はしっくりこない。何しろ、原作の始まりとしてドラキュラ城に招かれるところから始まるのだから、やはりドラキュラは貴族的(クリストファー・リー的)人間の風貌でなければならないと思う(途中で変身するとしても)。だいたい、モデルがブラドなんだから、人間であるわけで。
・もうひとつ、一人、殺してはいけない人を殺してしまったな、という後味の悪さかな。
・こんなエイリアン的ホラーにするよりも、もっと雰囲気先行の心理的ホラーにしたほうがよかったと思うのですが。それと、これは仕方ないのかもしれないけど(僕の視聴環境の問題でもあるかもしれないけど)、暗過ぎてよくわからないところも多かった。クライマックスがそうでなかったのが救いではありますが。




hirot15 at 22:52|PermalinkComments(0)

2024年02月06日

プー あくまのくまさん

2023年 イギリス Winnie the Pooh: Blood and Honey
リース・フレイク=ウォーターフィールド監督&製作&脚本 ビンス・ナイト撮影 アンドリュー・スコット・ベル音楽 マリア・テイラー ニコライ・レオン ナターシャ・ローズ・ミルズ アンバー・ドイグ=ソー ダニエル・ロナルド ナターシャ・トシーニ クレイグ・デビッド・ドーセット クリストファー・コーデル

楽しい冒険に満ち溢れていた日々は終わりを迎え、青年になったクリストファー・ロビンは、大学進学のためプーとピグレットを森に残して旅立っていった。時が経ち、婚約者のメアリーとともに100エーカーの森に戻ってきたロビンは、そこで血に飢え野生化してしまったプーとピグレットの異様な姿を目の当たりにする。

・ほんの少しは期待していたのだけど。「くまのプーさん」の著作権が切れて最初に見た映画が「プーと大人になった僕」で、次が「グッバイ・クリストファー・ロビン」だった。どちらも不満な点はあったけど、見て良い映画だった。だから、いかにホラー色が強くとも、最低限のテイストは残してくれるのでは、その上でいかにホラーに仕立てるかと、ほんの少しの期待があったのだが。
・しかしこれは最悪だった。吐き気を感じて、もどさなかったのが不思議なくらい。最低のスプラッター。ほとんどスジも通っていない。
・いや、もしかしたら、徹底的にクリストファー・ロビンを憎むという点でスジが通っているのかもしれない。
・しかし絶対に見ない方が良い作品です。見るべき点はひとつもない、最低のスプラッタ以下の作品です。




hirot15 at 21:38|PermalinkComments(0)

2023年12月21日

悪魔のかつら屋

1966年 アメリカ THE GRUESOME TWOSOME
ハーシェル・ゴードン・ルイス監督&製作&撮影 アリソン・ルイーズ・ドーン脚本 ラリー・ウェリントン音楽 エリザベス・デイヴィス クリス・マーテル グレッチェン・ウェルズ ロドニー・ビデル

かつら屋に下宿した女子大生が次々と頭皮を剥がされていく

・ゴア(Gore - 流血・血糊)のハーシェル・ゴードン・ルイスという名前は知っていたけど、見るのは初めて。何となく「死霊の盆踊り」と同じような誤解をしていたようで、初めて見たら全然違う真っ当なスプラッターだった。
・まずいきなりの頭の皮をはぐシーンが、よくある(?)インディアンのソレと違っていかにもおぞましく描かれているのにこれが血糊か!と衝撃を受ける(残念ながらそれ以上のシーンは後にはなかったが)。それに当時の女子大生の風俗(学生寮の女学生たちがダベりながらゴーゴーの動きをしている)がさりげなく描かれ、しかも状況説明もしっかりされていて、しかも悪魔のかつら屋への順路も示される。その悪魔のかつら屋のいかにも善良そうなおばあさんが精薄っぽい息子のもとにいけにえを送り込む。
・そのような描写がいくつか繰り返されて、クライマックスも単純だがそれなりにサスペンスを生み出しているところがさすが。
・勿論悪趣味とは自覚しつつ、予想外に楽しめる作品でびっくり。




hirot15 at 19:29|PermalinkComments(0)

2023年11月03日

ハウスバウンド

2014年 ニュージーランド Housebound
ジェラルド・ジョンストン監督&脚本 マフイヤ・ブリッジマン=クーパー音楽 モルガナ・オライリー リマ・テ・ウィアタ キャメロン・ローズ ロス・ハーパー ライアン・ランプ

不良少女カイリーはATM強盗の罪で逮捕されて保護観察処分を受け、母親の家に閉じ込められる。逃げ出すチャンスをうかがうカイリーだったが、家の中で次々と怪奇現象が起こり始める。母親が前夫と購入したこの家は、実はかつて陰惨な事件が起きた曰く付きの幽霊屋敷だった。

・ホラーっぽい話なんだけど、惹句には「ホラー・コメディ」となっている。うーん、ほとんどコメディとは思わなかったけど、逆に最終的にホラーというのにも疑問符がつく映画でした。結果として、一種のサスペンス映画ではありませんか。
・中途半端な幽霊屋敷(中途半端に怪異が起こるが問題になる寸前におさまる)で生活するようになったヒロインがその原因を追求し、さらに彼女の監視役(彼女は保護観察中なので)の男がマジで怪異を計測しようとしていたりして。そういうところがコメディなのかな。
・しかしクライマックスに至る展開はなかなか楽しめました。まさにそれまでのホラーとは一線を画す(だからホラーではないのではないかと思ってしまう)意表をつく展開だと思う。



hirot15 at 23:49|PermalinkComments(0)