ようこそ hirot'sBlog へ

2004/11/25
本BLOGの公開を
開始しました。
映画は、今世紀に入って
ほとんど劇場では
見ていません。
主にDVD、CS、BS放送
による観賞です。
表題後ろにあるのが評価で、
前は客観点(出来の良さ)、
後は主観点(好き嫌い度)。
A-Eにするつもりですが
客観・主観とも
Cが及第点として、
Aが最高評価
Eが最低評価
とお読みください。
よろしくお願いします。

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hiro


ファンタジー

2024年03月25日

チャイニーズ・ゴースト・ストーリー(1987)

1987年 香港 倩女幽魂 / A Chinese Ghost Story
チン・シウトン監督&殺陣 ツイ・ハーク製作 『聊斎志異』(『聶小倩』(じょうしょうせん))原作 ユエン・カイチー脚本 プーン・ハンサン撮影 ロメオ・ディアス/ジェームズ・ウォン音楽 レスリー・チャン ジョイ・ウォン ウー・マ ラム・ウェイ ラウ・シウミン

舞台は昔の中国。借金を集金するために旅をする書生の青年ニン・ツァイサンは郭北県へとやって来た。だが途中で雨に降られて借金の帳簿を濡らしてしまい、集金が出来なくなってしまう。無一文のニン・ツァイサンは仕方無くただで泊まれる宿を求めて蘭若寺へと向かう。寺に住む道士インに黙って寺に泊まるニン・ツァイサンだったが、蘭若寺は魔物が出るという曰く付きの場所だった。ニン・ツァイサンは寺に響く琴の音色に引かれて湖上の東屋に行き、そこで琴を奏でていた美女シウシンと出会った。

・久々の再見。何度見たかわからないほどだが、結構忘れていた(特に結末部分、続編があるからか)。それと、多分この作品で知ったはずのウー・マがアクションをすることが新鮮に感じた。このシリーズ以外でのウー・マはほとんど喜劇役者だったから。それと、改めてジョイ・ウォンの美しさ、可愛らしさ。改めて、香港女優の美しさの頂点はジョイ・ウォンとブリジット・リンだと思う。レイリー・チャンもこの作品と「男たちの挽歌」で知ったのだと思うが、このあたりではまだ弱々しさがあったんだなぁ。
・とにかく懐かしい。改めて言うまでもないが、やはり屈指の傑作と思う。




hirot15 at 22:55|PermalinkComments(0)

2024年03月19日

星に願いを。

2003年 東宝
冨樫森監督 森らいみ/冬月カヲル脚本 上野彰吾撮影 野澤孝智/長岡成貢/浅梨なおこ音楽 竹内結子 吉沢悠 高橋和也 中村麻美 國村隼 牧瀬里穂 伊藤裕子 梅沢昌代 梶原阿貴 由川尋 森羅万象 栗原卓也 結城守夫 初谷和子 坂口ダイスケ 菅原和博 太田誠一 長谷川哲郎 岡嶋春樹 小川進

北海道・函館。笙吾は3年前の交通事故で失明し声も失った。以来、彼は心を閉ざしていたが、担当の看護師・奏に献身的に支えられてきたことで、生きる勇気を取り戻していく。2人はまた、いつしか心の通じ合う特別な存在になっていた。しかしある日、笙吾は車にはねられ奏の目の前で息を引き取ってしまう。やがて笙吾が目覚めると、そこはまだあの世ではなく現実の世界。彼は流星のチカラで再び数日間の命を与えられるのだった。ただし、誰も笙吾だとは気付きようもない別人の体で。笙吾は戸惑いながらも、ある決意を胸に奏の病院へと向かうのだが…。

・再見。オリジナルを観たあとで見直してみようと思ったのだけど、残念ながら初見の失望を覆すものではなく、むしろその改悪を確認できただけだった。確かに部分部分でオリジナルの見せ場を使っているが、根本的なところで取り違えている印象。ラジオの使い方も台無しにし、演奏のトリックも台無しになっている。高橋和也演ずる医師もオリジナルのような良い味も消えてしまっている。それに、残念ながら最も期待した竹内結子(多分初見時には好きでなかったので)も、僕が好きになってからの竹内結子の姿はなかった。ただし、一点だけ、生きること、死ぬことを語るシーンのみ、自殺してしまった竹内結子の台詞としてあまりにも悲しかった。本当にこの作品に共感したのだったら、自殺なんかできないだろう?

**すいません、初見時のブログでオリジナルが雑かもと書いたけど、全然そんなところはなく、ひたすらリメイクの本作が悪いのでした。高橋和也も國村(はエリック・ツァンの役柄でしょ?)、どちらもオリジナルではしっかり作品に貢献していました。




hirot15 at 22:29|PermalinkComments(0)

星願 あなたにもういちど

1999年 香港 星願 Fly Me to Polaris
ジングル・マ監督 レイモンド・チョウ製作総指揮 ロー・チーリャン/ヤン・シンリン脚本 チャン・ゴクハン撮影 ピーター・カム音楽 セシリア・チャン主演&挿入歌 リッチー・レン主演&主題歌 ウィリアム・ソー エリック・ツァン シャーレン・タン

子どもの頃から目が見えず、話すことも出来ない孤独な青年オニオンは、そんな自分にも優しく接してくれる病院の看護師オータムにひそかな恋心を抱いていた。しかし所詮かなわぬ恋だとあきらめ、彼女に隠れて好きなサックスを吹くことで自分を慰めている。そんなある日、オニオンは不慮の事故に遭い、帰らぬ人となってしまうが、100億人にひとりだけ願いを受け入れるという天使の計らいにより、5日間だけ別人の姿で地上に戻ることができた。それは、オータムに気持ちを伝える最後のチャンスだった。

・このあたりの香港映画はたいがい見ていると思っていたが、内容に記憶がなく、実際に初見だった。ちょうど香港映画から離れたあたりの作品だったのかもしれない。実際、エリック・ツァン以外はあまりピンとくる出演者もなく、セシリア・チャンはデビュー直後で、ちなみにイップ・トンの別名義ではない(イップ・トンはwikiでセシリア・イップと表記されていた)。本作のセシリアで僕が見たことがあるのはツイ・ハークの「天上の剣」とチェン・カイコーの「PROMISE」くらい。
・しかし映画自体はファンタジーとして悪くなかった。五日間だけ生き返るという設定はよくあるし、別人になるという設定も恋愛がスポーツに替えれば「天国から来たチャンピオン」を思い出す。秘密を漏らそうとしても漏らせないという設定もぎりぎりうまく使われている。秀逸なのは(というか定石でもあるが)ヒロインの方がそんな彼を嫌ってしまうという展開。その理由が潜在的に恋した彼を思い出してしまうからなのだが、それには気がつかず、しかし彼の気配は感じてしまう。ライバル関係の医者も悪人でないところが悪くない。クライマックスにおける彼の潔さは気持ち良い。
・そう、何よりもクライマックスが見事なのだが、そのきっかけとなるのが生前の親友エリック・ツァンであり、彼が主人公の正体に気がつくが、それを口に出さずに密かに忠告する。それにより、彼はもはやヒロインの前に姿を現さないように見守り、助けるのだが。
・このクライマックスとその前後のラジオ放送は素晴らしかった。
・この映画におけるセシリア・チャンは



hirot15 at 20:25|PermalinkComments(0)

2024年03月15日

レア・エクスポーツ 囚われのサンタクロース

2010年 フィンランド Rare Exports
ヤルマリ・ヘランダー監督&脚本 ミカ・ オラスマー撮影 ユリ・セッパ/ミスカ・セッパ音楽 オンニ・トンミラ ヨルマ・トンミラ イルマリ・ヤルヴェンパー ペートル・ヤコビ ペール・クリスティアン・エレフセン トンミ・コルペラ

北フィンランドの田舎町。トナカイ猟師の父と暮らす少年ピエタリは、文献の中に悪い子を罰するサンタの原型の姿を見て以来、サンタを恐れるようになった。クリスマス近いある日、彼は国境付近の山で“考古学上の発掘作業”を行なう大企業が何かを掘り出す様子を目撃する。やがて町ではトナカイの大量死や子どもの失踪など奇怪な事件が起こりはじめる。そんな中、ピエタリの家のトナカイ罠に言葉の通じない老人が掛かり……。

・エクスポーツってスポーツ(運動)ではなくエクスポート、輸出、マレな輸出なのね、と最後に気がついた。
・一応、物語の展開はわかったけど。どうもしっくりこない。フィンランドというサンタクロースの国でサンタクロースのイメージを覆すというのは悪くないと思っても、それでもちょっとイメージが違いすぎることと、特に妖精がこれ?って。なんかひとつスッキリしないまま展開したが、クライマックスはなかなか劇的でよかったのだが。でも主人公の少年がかっこよすぎる?? サンタの存在を信じていて馬鹿にされる子供がこれだけ堂々とかっこよくできるかな、って。
・ちょっと期待と違う映画だったな。結末も僕はオチなかったかな。

・と思いながらなぜ見る気になったかと監督ヤルマリ・ヘランダーを自分のブログで検索したら、なんと10年以上前にこの映画を見ていた!! 今回見ても全く思い出さず、しかし感想はほとんど同じだった(今回、唯一褒めたクライマックスも初見の時は白々しいという感想を書いている)。おいおい、初見の時にレア・エクスポーツについても書いていたよ。全然忘れていた。良い映画を忘れていて再び感動するのはいいけど、この程度の映画を2度も見なければならなかったのは泣けるね。




hirot15 at 19:27|PermalinkComments(0)

2024年03月05日

1秒先の彼女

2020年 台湾 消失的情人節 My Missing Valentine
チェン・ユーシュン監督&脚本 チョウ・イーシェン撮影 ルー・リューミン音楽 リウ・グァンティン リー・ペイユー ダンカン・チョウ ヘイ・ジャアジャア リン・メイシュウ グー・バオミン チェン・ジューション リン・メイジャオ ホアン・リェンユー ワン・ズーチャン チャン・フォンメイ

郵便局で働くシャオチーは、仕事も恋も冴えない日々を送っていた。そんなある日、彼女は街で出会ったハンサムなダンス講師ウェンソンと、“七夕バレンタイン”にデートの約束をする。しかし彼女がふと目を覚ますと、既にバレンタインの翌日になっていた。シャオチーは失くした大切な1日の記憶を取り戻すべく奔走するが……。

・後から「一秒先の彼」のオリジナルを観た。基本的に主演二人の役割が入れ替わっている。「一秒先の彼」の冒頭にノレなかったのは、後半への伏線漬けだったので、今回はそれがわかっているので最初からそれなりに楽しめる。むしろ、「一秒先の彼」と比べて見る分、興味深い。
・最初に感じたのは、彼(リメイクでは彼女)の顔を最初からさらしていること。これはリメイクにおける清原が有名すぎるから隠したのか(台湾映画におけるカレの知名度はわからないが)。後は、全般的には同じ展開だが、クドカンがうまく展開をスムースにしている。クドカン版ではヤモリの精など出てこないし、悪役(彼の方では悪女)の存在もシンプルだった(その代わり一日が失われたあとは季枝てしまったかな?)。
・ラジオのDJの存在もクドカンの方がうまく使っていたな。本作では実在と幻想が中途半端になっていた。何よりも違うのは、リメイクで感心した荒川良々のバス運転手が本作においては主人公となってしまっている点。だから余計なシーン(警官とのからみ等)が生まれてしまったし、荒川良々の良さが消えてしまった。写真のシーンもクドカンの方が丁寧に描いている。ただし、デート・シーンは本作の方がシンプルで良かったと思う。それにクドカンの方は何故金の入った袋をレンジに入れてしまったのかが不可解だった(ただのギャグ?)。
・このようにクドカンと比べてしまったけど、あちらがリメイクという点を生かして佳作に仕上げたけど、本作もオリジナルとしての面白さは十分あった。リメイクを先に見たからより楽しめたかもしれないけど。



hirot15 at 19:28|PermalinkComments(0)

2024年03月04日

1秒先の彼

2023年 日本
山下敦弘監督 チェン・ユーシュン原作 宮藤官九郎脚本 鎌苅洋一撮影 関口シンゴ音楽 岡田将生 清原果耶 福室莉音 片山友希 しみけん 笑福亭笑瓶 松本妃代 伊勢志摩 柊木陽太 加藤柚凪 朝井大智 山内圭哉 羽野晶紀 加藤雅也 荒川良々

郵便局の窓口で働くハジメは、何をするにも人よりワンテンポ早い。ある日、彼は路上ミュージシャンの桜子に出会い、彼女のまっすぐな歌声にひかれて恋に落ちる。必死のアプローチの末にどうにか花火大会デートの約束を取りつけたものの、目覚めるとなぜか翌日になっていた。やがてハジメは、郵便局に毎日やって来るワンテンポ遅いレイカが“消えた1日”の鍵を握っていることを知る。

・台湾映画のリメイクをクドカンが脚本を担当している。そのオリジナルは今の所未見。この後見るつもり。
・正直、前半、岡田将生のパートはあまり面白くない。さすがのクドカンも原作付きではダメなのかと思ってしまう。しかしそれは後半の清原果耶のパートへの伏線と知る。この後半はかなり面白い。
・人々が凍結しているのに、なぜ夜になるのか不思議に思えたが、そうか、本人の一日分が追加されているからそれでよく、彼の方が一日失うのはそれまで一日分の時間を使い過ぎていたからなのか。
・荒川良々が珍しく非常に儲け物の役をしていた。




hirot15 at 19:23|PermalinkComments(0)

2024年02月28日

メイド・イン・ヘヴン

2020年 日本
丹野雅仁監督 カマチ原案&企画&製作&出演 木村和行撮影 寺田テツオ/北村友佳音楽 手塚理美 国広富之 佐々木心音 冨樫真 副島淳 堤下敦 石井咲 高橋卓郎 竹谷望絵 桑原由樹 リチャードTH (声の出演)浜崎美保 尚玄 下條アトム

妻の咲子に先立たれた小説家の志田漱石はある日、ファンだという高嶺という名の若い女性に声を掛けられ、サインを求められる。快く応じる漱石だったが、直後に自動車事故に遭い、高嶺と一緒に死んでしまう。一方、天国の咲子は漱石との再会を心待ちにしていたが、やってきた夫は事故の影響で記憶を失っており、高嶺という見知らぬ女と2人で暮らすという。失意の咲子のもとに、こちらも同様に不慮の事故で他界してきた、なじみの酒屋の青年・大輔が転がり込んでくる。かくして漱石と咲子は天国で奇妙な別居生活となるが……。

・「メイド・イン・ヘヴン」と言えば、アラン・ルドルフの映画で大好きな作品があったのだけど、今は見ることが出来ないみたい。というのとはあまり関係なく(しかしタイトルに惹かれて)観てみたのだけど、正直、冒頭からしばらくはどうも話に入れなくて困ったのだけど、しかしそれにしても、久々に手塚理美を観続けるのは快感でもあった。歳を取っても、この作品ではそれなりに魅力があふれている。一方の国広富之は老いたなあ、と思ってしまうのだけど、この二人というと、作品内でカップルではなかったが、「ふぞろいの林檎たち」を思い出してしまう。あの頃は二人とも若かった。
・しかし何となくこの映画の構造が明らかになるにつれて、内容的にも映像的にも惹かれていく。二度目を観て、完全に納得がいった。
・途中の映像は何となく「ビューティフル・ドリーマー」を思い出した。手塚理美が町並みを行き来するシーン。いくつかの二重写しのシーンもよかった。娘への手紙、こういうのに弱い。毎度のように泣けてしまった。「月が美しいですね」という有名な台詞がもっとも有効に使われた作品かもしれない。



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