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2004/11/25
本BLOGの公開を
開始しました。
映画は、今世紀に入って
ほとんど劇場では
見ていません。
主にDVD、CS、BS放送
による観賞です。
表題後ろにあるのが評価で、
前は客観点(出来の良さ)、
後は主観点(好き嫌い度)。
A-Eにするつもりですが
客観・主観とも
Cが及第点として、
Aが最高評価
Eが最低評価
とお読みください。
よろしくお願いします。

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hiro


2021年01月27日

若草物語(1933)

1933年 アメリカ Little Women
ジョージ・キューカー監督 サラ・Y・メイソン/ビクター・ヒアマン脚色 ルイザ・メイ・オルコット原作 ヘンリー・ジェラード撮影 マックス・スタイナー音楽 キャサリン・ヘプバーン ジョーン・ベネット ポール・ルーカス エドナ・メイ・オリバー ジーン・パーカー フランシス・ディー ダグラス・モンゴメリー ヘンリー・スティーブンソン スプリング・バイイントン サミュエル・S・ハインズ メイベル・コルコード ジョン・デイヴィス・ロッジ Marion Batlou Harry Baresford ニディア・ウェストマン

父の不在を守る、スミス家の四人姉妹を主人公に、隣家の富豪の息子とその家庭教師を巡る恋愛騒動や、4姉妹の成長と死別を丹念に描いている。

・それで問題の実質的最初の映画化です。(それ以前も二度映画化されているけど、古過ぎて多分見ることは出来ない)
・ジョージ・キューカー監督でキャサリン・ヘプバーンの主演作は、マーヴィン・ルロイ監督、ジューン・アリスン版を凌ぐのか? 奇しくも今回見たDVDが淀川長治解説版だったので、淀川はヘプバーンに軍配をあげていますが、それはヘプバーン版の解説と言うことを頭において、しかも敢えてジューン・アリスン版をとりあげて、ジューン・アリスンとの出会い(初めて会いに行った時にアリスンが淀川の名前をあげて歓迎してくれた心配り)を語ったことで、実は淀川はアリスン版も気に入っていたのではないかと思わせた。
・実際、キャサリン・ヘプバーンのジョーは、これまで見た「若草物語」の中で最も能動的・行動的ジョーである。アリスンもライダーもシアーシャ・ローナンも能動的ジョーではあったが、これほど行動的なのはキャサリン・ヘプバーンだけだろう。
・その他のキャスティングも、一時代前ではあろうが、ジョーン・ベネット(エイミー)、フランシス・ディー(長女メグ)と、見覚えのある布陣だ。
・最後の重要人物であるベア教授の扱いは他の作品より穏便な雰囲気(喧嘩別れは描かれていない)。しかしいかにも穏便な人物で、早々と自分の意見を述べ、それはジョーの他のショックにより有耶無耶になってしまう(私が哀しいのはそんなことではないのよ)。エイミーとローリーの顛末も無難に受け流してしまっているし。本作が最も憎らしい叔母ではあるが、彼女も最後は大人しかった。
・正直、ジューン・アリソン版を見直さなければとは思うが、これが最も無難なヴァージョンなのかな、と思ってしまった。ベスの死の場面も奇麗に描かれてはいるが(彼女のベッドと残された人形に花びらをまくシーンは感動的ではあるが)、ライダー版でさえ泣けたのに、本作では涙は出なかった。



hirot15 at 22:31│Comments(0) 洋画 | 文芸

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