2019年09月19日
眠狂四郎円月斬り
1964年 大映
安田公義監督 星川清司脚色 柴田錬三郎原作 牧浦地志撮影 斎藤一郎音楽 市川雷蔵 浜田ゆう子 東京子 丸井太郎 成田純一郎 植村謙二郎 伊達三郎 水原浩一 佐々木孝丸 南条新太郎 毛利郁子 美吉かほる 若杉曜子 月宮於登女 原聖四郎
・将軍家斉の庶子片桐高之は、母松女の野望に駆り立てられ次期将軍の座を狙っていた。ある日高之は新刀の試斬りに川原で飢饉で地方から避難して来た百姓の老人を斬り殺した。ちょうどそこを通りかかった狂四郎は、それを目撃するが、老人の仲間からは誤解されて憎しみを受け、また高之からも狙われることになった。そんな狂四郎はある日、高之の使の腰元小波の迎えを受け川舟へ案内された。そこで狂四郎は仕官をすすめられ、さらに愛刀無想正宗を所望されたが、狂四郎はこれを拒絶し、高之側近の剣客戸田の右腕を斬り落して立去った。
・前作の無類の面白さに比べて、本作はいまふたつ。第一作よりも面白くない。女優陣も男優も格落ち。かろうじて寄居勘兵衛との決闘は品格があったがそれも前半。終盤は高之よりも母松女の悪女ぶりの方が際立ってしまった。