ようこそ hirot'sBlog へ

2004/11/25
本BLOGの公開を
開始しました。
映画は、今世紀に入って
ほとんど劇場では
見ていません。
主にDVD、CS、BS放送
による観賞です。
表題後ろにあるのが評価で、
前は客観点(出来の良さ)、
後は主観点(好き嫌い度)。
A-Eにするつもりですが
客観・主観とも
Cが及第点として、
Aが最高評価
Eが最低評価
とお読みください。
よろしくお願いします。

最新記事
QRコード
QRコード
プロフィール

hiro


2019年01月

2019年01月31日

ミネソタの娘

1947年 アメリカ THE FARMER’S DAUGHTER
H・C・ポッター監督 アレン・リフキン/ローラ・カー脚本 ジュニー・ターヴィタエ原案 ミルトン・クラスナー撮影 ロレッタ・ヤング ジョセフ・コットン エセル・バリモア チャールズ・ビックフォード ローズ・ホバート トム・パワーズ リス・ウィリアムズ ハリー・ダベンポート ウィリアム・ハリガン レックス・バーカー ハリー・シャノン サーストン・ホール アート・ベイカー アンナ・Q・ニルソン

スウェーデン移民ホルムストロームはミネソタの小麦農場を経営しているが娘カトリンは看護婦志望で、州の首都セントポールて赴く。彼女は父が雇ったポスター画工のアドルフがセントポールへ帰るので、そのトラックに便乗するが、酒に酔ったアドルフが他のトラックに衝突して車をこわす。そのため2人はホテルに泊まったところ、アドルフにカトリンは口説かれたが、彼女はひじ鉄砲を食わせる。しかしトラック修繕代に、カトリンが持ち金を出したので、セントポールに着いた時は無一文だった。

・全く予備知識無しに、あまり期待すること無く、ロレッタ・ヤングって名前しか知らないな、ということで見てみました。ちなみに監督も見覚えあったけど、アステア&ロジャースの「カッスル夫妻」とゲイリー・クーパーの「牧童と貴婦人」は見ていた。
・冒頭、よくある始まりとして、ヒロインが家族に見送られて都会に出発する。そこでバス代をケチり、顔見知りと言うだけで信用して車に同乗させてもらい、ひどい目に遭い無一文になるという出だし。あちゃあ、と思いながら見ていたら、看護婦学校に入る費用を溜める為に下院議員のメイドとして雇われるところから俄然面白くなる。まずこの家の執事を演ずるチャールズ・ピックフォードが良い。
・敵になるか味方になるかどちらだろうというところで絶妙な存在感を見せる。彼女の様々な才能を見出して後押しをする。特に無くなった主人の演説分を朗読させるシーンが良かった。それにもう一人、彼や彼女の主人であるエセル・バリモアも存在感があって良かった。
・それに対してエセルの息子ジョゼフ・コットン演ずる若き主人はちょっと凡庸。ヒロインに惚れる展開は容易だが、ただし、彼女の政治信条に苛立つあたりは少しだけ良い。
・そう、ヒロインが折々に政治的信条を見え隠れさせ始めてから、話は面白くなる。さすがに一気に彼女が立候補してしまうあたりはおとぎ話的だが、一種のアメリカンドリームと言っていいだろう。
・彼女の相手がトランプ的に見えてしまうのは、今(これを見た現在)は仕方ないことか。
・ロレッタ・ヤングは本作でアカデミー主演女優賞に輝いたとのこと(大穴だったらしい)。





hirot15 at 23:42|PermalinkComments(0) 洋画 | ドラマ

2019年01月30日

二十六夜待ち

2017年 日本
越川道夫監督&脚本 佐伯一麦原作 山崎裕撮影 澁谷浩次音楽 井浦新 黒川芽以 天衣織女 鈴木晋介 杉山ひこひこ 内田周作 嶺豪一 信太昌之 玄覺悠子 足立智充 岡部尚 潟山セイキ 新名基浩 岩﨑愛 吉岡睦雄 礒部泰宏 井村空美 宮本なつ 山田真歩 鈴木慶一 諏訪太朗

震災ですべてを失い、福島の叔母の工務店に身を寄せる由実は、路地裏にある小さな飲み屋で働くことに。店主の杉谷は過去の記憶を失っており、覚えていることは手が料理をしていたということだけ。周囲の温かな人々に囲まれながらも、杉谷の心はいつも怯え、自分が何者か分からない孤独を抱え込んでいた。ともに心に傷を抱えた由実と杉谷は、やがて引き寄せ合うように心と体を寄り添わせるようになるが……。

・黒川芽以は結構好きだったけど、こういう役もやるようになったのか、と思ったら、いつのまにか三十才になっているんだ。当たり前と言えば当たり前だけど。
・二人ともそれぞれにトラウマを背負っているのだけど、井浦の方は真相は分からないのだけど、それなりに描写されているが(記憶喪失のまま発見されたところまで描かれている)、黒川が震災からの避難者であることがあまりしっかり描かれていないのは、震災自体が(少なくとも現在までは)誰もが知っていることだからか。しかしそれよりも親戚の家の事情の方が重くなってしまっているのはちょっと違うような気がする。
・途中は悪くない展開に思えたけど、この終り方は無難過ぎるように感じた。ちょっと肩すかし。




hirot15 at 23:40|PermalinkComments(0) 邦画 

2019年01月29日

アラバスター オリジナル版

手塚治虫著

1970年12月から翌年6月まで『少年チャンピオン』誌に26回にわたって連載された『アラバスター』は、手塚治虫の“ダークサイド"を作品に昇華させた“黒手塚"の代表作。しかし、単行本化にあたっては、主人公の設定やコマ割り、セリフなどが大幅に変更され、改変箇所は実に200ページに及んでいる。本書では、同作をカラー頁や扉絵も含め、雑誌連載当時のオリジナルの状態で初単行本化。巻末には関連資料も掲載した。本作の主人公は、F光線で体が半透明化したことから、自身の醜さゆえに美しいものを憎み、「畸型城」をアジトに破壊工作を繰り返す怪人・アラバスターと、呪われた出自を持つ美少女・亜美。物語は彼らを取り巻く人々を巻き込みながら、悲劇的な結末へと導かれる……。作品の主題となるのは、人間の奥底に潜む「復讐/憎悪」の心と「歪んだ愛」。欲望が渦巻く世界で翻弄される人々の運命を描いた問題作! !

・これも手塚が嫌って単行本化の際、改変した作品ではあるが、「ダスト18」と違い、ストーリーライン自体への変更は少ない。怪人アラバスターの出生が日本人から黒人に変更され、当時の差別意識を明確にしていること以外は、雑誌掲載時の過激さをかなり緩和したものにしていた。特に、宿敵として登場するロックの「バンパイア」以来の過激な悪役ぶりの、そのナルシストぶり表現は、単行本さの際、かなりカットされている。
・このオリジナルを読んだ後、単行本版を読み返したが、大筋で同じ話を読んでいるに過ぎなかった。しかし、確実にそのインパクトは違うものだった。
・正直、雑誌掲載の初回読んだインパクトは、今は(多分、単行本で再見した際も)感じない。むしろ、この導入部はあまり感心しない。しかし亜美が登場してからのオリジナル版はかなり凄い。特にロックが登場してからのサディスティックな展開。亜美がしだいにアラバスターに感化されて憎悪の存在となっていく展開。正直、亜美と兄の再会シーンにおける誤解シーンだけは上手くないのだが。
・しかし、クライマックスからエンディングに至る展開は見事な大団円だと思う。



hirot15 at 23:18|PermalinkComments(0) 漫画 

2019年01月28日

ヒドゥン・チャイルド 埋もれた真実

2013年 スウェーデン・ドイツ合作 Tyskungen
ペール・ハネフィヨルド監督 マリア・カールソン脚本 マレク・ビーセル撮影 アンダース・ニスカ音楽 クラウディア・ガリ リチャード・ウルフセーテル エドヴィン・エンドル ペル・ミルバーリ インガ・ランドグレー

女性作家エリカは、交通事故死した母親が隠していた、エリカの兄に当たる男性の訪問を突然受けるが、男性は直後何者かに殺され、しかも母親の旧友たちまで次々と殺されていく。その背景には第2次世界大戦中、ナチスドイツに対してレジスタンスとなった当時の若者たちがいて……。

・スウェーデンのアガサ・クリスティという異名の作家の作品の映画化なのでミステリと思って見たら、確かに終盤はミステリ的展開はあるものの、全体の流れとしては戦争犯罪物として見てしまった。だから楽しむと言うより重さが堪える。ちょっと辛かった。
・(それにしても冒頭近くの交通事故はひどい)



hirot15 at 23:46|PermalinkComments(0) 洋画 | ミステリ

2019年01月27日

ちはやふる 結び

2018年 東宝
小泉徳宏監督 末次由紀原作 小泉徳宏脚本 柳田裕男撮影 横山克音楽  広瀬すず 野村周平 真剣佑 上白石萌音 矢本悠馬 森永悠希  優希美青 佐野勇斗 清原果耶 賀来賢人 清水尋也 坂口涼太郎 松岡茉優 松田美由紀 國村隼

瑞沢高校競技かるた部の1年生・綾瀬千早がクイーン・若宮詩暢と壮絶な戦いを繰り広げた全国大会から2年が経った。3年生になった千早たちは個性派揃いの新入生たちに振り回されながらも、高校生活最後の全国大会に向けて動き出す。一方、藤岡東高校に通う新は全国大会で千早たちと戦うため、かるた部創設に奔走していた。そんな中、瑞沢かるた部で思いがけないトラブルが起こる。

・下の句の揺れ返し的に今度は野村周平側の問題となる。これまでひたすら広瀬すずを支えて来た、その支えを失うことは、実は失った方よりも、去る側の方が苦しい。更に、新入生問題がなかなかうまく描かれており(上手いのに団体戦の経験がない、とか、やる気がなかったのに、だんだんと乗せられていく女子部員とか)、一方で賀来賢人演じる名人の存在も面白かった。相変わらず、というか前作以上に松岡茉優のコミカルな(になってしまった)存在感も良かった。
・本作のキモは団体戦、であり、個人競技でありながら団体としての強さが描かれるのが良かった。



hirot15 at 23:35|PermalinkComments(0) 邦画 | 漫画

ちはやふる 下の句

2016年 東宝
小泉徳宏監督 末次由紀原作 小泉徳宏脚本 柳田裕男撮影 横山克音楽  広瀬すず 野村周平 真剣佑 上白石萌音 矢本悠馬 森永悠希 清水尋也 坂口涼太郎 松岡茉優 松田美由紀 國村隼

・再見ですが、やはりクイーンの松岡茉優が良いですね。タオルのくだりがうまく、ここで彼女が悪役になることが避けられている。一方、ヒロインの方はクイーンを意識しすぎるあまりのスランプ、まあ、こんなものでしょう。仲間たちの描写、活躍がもう少しあればよかったのに。






hirot15 at 23:16|PermalinkComments(0) 邦画 | 漫画

ちはやふる 上の句

2016年 東宝
小泉徳宏監督 末次由紀原作 小泉徳宏脚本 柳田裕男撮影 横山克音楽  広瀬すず 野村周平 真剣佑 上白石萌音 矢本悠馬 森永悠希 清水尋也 坂口涼太郎 松岡茉優 松田美由紀 國村隼

・第三作<結び>を見る為の再見。前に見たときはヒロインの爆睡が印象的と書いたが、今回は机君(駒野勉/森永悠希)のエピソードがなかなか良かった。再見したら「半分青い」の矢本悠馬や真剣佑が意外な配役(綿谷新役)で出ていたのでびっくり。



hirot15 at 23:07|PermalinkComments(0) 邦画 | 漫画