ようこそ hirot'sBlog へ

2004/11/25
本BLOGの公開を
開始しました。
映画は、今世紀に入って
ほとんど劇場では
見ていません。
主にDVD、CS、BS放送
による観賞です。
表題後ろにあるのが評価で、
前は客観点(出来の良さ)、
後は主観点(好き嫌い度)。
A-Eにするつもりですが
客観・主観とも
Cが及第点として、
Aが最高評価
Eが最低評価
とお読みください。
よろしくお願いします。

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hiro


2018年09月

2018年09月30日

百円の恋

2014年 日本
武正晴監督 足立紳脚本 西村博光撮影 海田庄吾音楽 安藤サクラ 新井浩文 稲川実代子 早織 宇野祥平 坂田聡 沖田裕樹 吉村界人 松浦慎一郎 伊藤洋三郎 重松収 根岸季衣

実家でひきこもり生活を送る32歳の一子は、離婚して出戻ってきた妹とケンカしてしまい、やけになって一人暮らしを始める。100円ショップで深夜勤務の職にありついた一子は、その帰り道に通るボクシングジムで寡黙に練習を続ける中年ボクサーの狩野と出会い、恋をする。しかし幸せも長くは続かず、そんな日々の中で一子は自らもボクシングを始める。

・評判通り。安藤サクラのボクサーとしての展開シーンは凄いの一言。逆に、それまでの怠惰な描写は容易に演出出来ただろうが(実際、そういう演出・演技だと思う)。前半の妹との格闘シーンと終盤の試合シーンの同期。正直、最後の試合シーンの数ラウンドの凄まじさは予想を超えたものだった(ハッピーエンドは期待していなかったが)。
・根岸季衣の存在感が楽しい。それに反して新井浩文はもう少し期待していたのだけど、安藤サクラの対面の存在にはなりきれていなかった。



hirot15 at 23:56|PermalinkComments(0) 邦画 | ドラマ

プラネタリウム

2016年 フランス/ベルギー PLANETARIUM
レベッカ・ズロトブスキ監督&脚本 ロバン・カンピヨ脚本 ジョルジュ・ルシャプトワ撮影 ロブ音楽 ナタリー・ポートマン リリー=ローズ・デップ エマニュエル・サランジェ ルイ・ガレル アミラ・カサール ピエール・サルバドーリ ルイ・ガレル ダービット・ベネント ダミアン・シャペル

1930年代後半。アメリカ人のローラは、死者を呼び戻せるほど霊感の強い妹ケイトと共に、降霊術のツアーでパリを訪れる。姉妹の才能を目の当たりにして衝撃を受けた大手映画会社プロデューサーのアンドレは、姉妹を主人公にしたリアルなゴースト映画を製作しようと思いつく。アンドレは姉妹と映画の出演契約を結び、2人を自宅に住まわせて撮影を開始するが……。

・正直、乗り切れなかった。降霊術と映画撮影、美人の姉妹(俳優)と、興味深い要素は満載なのだけど、それが面白くならない。しかも時代的にナチの台頭が予感される。しかし残念ながら(僕としては)面白くならなかった。
・純然たる降霊術を描く筈の映画がそれが上手くいかないため(当然)、それにフィクションの要素を取り入れる(霊媒本人と、亡くなった恋人との同化)ことにより展開させようとするが、それがまた映画と現実の混同となり・・・アイデアとしては面白いのだけど、結果としては面白くはならなかった。




hirot15 at 23:50|PermalinkComments(0) 洋画 | ドラマ

2018年09月29日

今夜、ロマンス劇場で

2018年 日本
武内英樹監督 宇山佳佑脚本 山本英夫撮影 住友紀人音楽 綾瀬はるか 坂口健太郎 本田翼 北村一輝 中尾明慶 石橋杏奈 柄本明 加藤剛

映画監督を目指す青年・健司はモノクロ映画のヒロインである美雪に心を奪われ、スクリーンの中の彼女に会うために映画館に通い続けていた。そんなある日、美雪が実体となって健司の前に現われる。モノクロ姿のままの彼女をカラフルな現実世界に案内するうち、健司と美雪は少しずつ惹かれ合っていく。しかし美雪には、人のぬくもりに触れると消えてしまうという秘密があった。

・正直、前半はかなり辛かったけど、後半はかなり感動してしまった。特に結末として、映画ならではの結末、という仕掛けは見事だった。
・坂口健太郎は毎度の好感演技、本田翼はちょっとソンな役回り、北村一輝は、ここのところ立て続けに見続けているけど、本作の役回りは一番軽い演技で楽しめた。最後に歌舞伎メイクのまま車を運転して去っていくシーンなんてさりげなくも笑える。悪役になりそうな役回りを悪役にしないところが良かった。それに対して中尾明慶の方は中途半端な役回りでつまらなかった。柄本明は彼自身の存在による儲け役。石橋杏奈も綾瀬、本田とは立ち位置を変えての儲け役だった(綾瀬とは少しだけ重なりますが)
・そして綾瀬はるかは、彼女らしくもあるけど、かなりぎりぎりで、しかし最後に成功に持ち込んだ、という感じ。主演映画としては「海街diary」以来の及第点だと思う。
・加藤剛は「舟を編む」で最後に良い役を演じられたなぁ、と感動していたけど、本当の(映画としての)遺作である本作の演技も、本当に白鳥のうた、というものだった。

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hirot15 at 23:49|PermalinkComments(0) 邦画 | ファンタジー

2018年09月28日

踊子

1957年 大映
清水宏監督 田中澄江脚色 永井荷風原作 永田雅一製作 秋野友宏撮影 斎藤一郎音楽 淡島千景 京マチ子 船越英二 田中春男 藤田佳子 穂高のり子 町田博子 楠よし子 酒井三郎 平井岐代子 阿井美千子 藍三千子 香住佐代子 新宮信子 半谷光子 西川紀久子 坪井美知子 明石百合子 千歳恵美 桜井喜美子 真杉美智子 白井玲子 花村泰子 津村雅弘 伊達正

浅草六区。シャンソン座楽士山野の妻花枝は同じ座で踊り子をしている。ある日、彼女を頼って金沢から、バスの車掌をしていた妹千代美が尋ねて来た。只さえ狭い六畳一間のアパート暮しに女二人、男一人の雑居。遂に蒸し暑い四月の晩、千代美と山野は関係を結んでしまう。千代美は振付師田村について踊子修業をやる中に田村とも関係をつけ、盗み癖を出して山野を心配させる。だが舞台に出だすや、体のよさで断然ピカ一の存在。その頃、千代美から妊娠を告げられ驚いた山野は・・・・

・永井荷風原作。淡島千景シリーズの手持ちの最後です。(駅前シリーズなどレンタルすればまだまだ見れますが、どうも触手が動かない)
・本作での淡島千景はあくまで善意の存在、周りにプレッシャーをかけ続ける(前作「君美しくの)存在とは違い、どうしようもなくなるまで気がつかない(善意の存在)。一方、淡島の妹を演ずる京マチ子は負の存在。姉の夫(船越英二/義兄)を取り込み、演出家(田中春男)を取り込み、盗癖さえ義兄にかばわれる。淡島に夫との関係を知られても、自分に子種に恵まれないことから、妹と夫(実は他の可能性もあるのだが彼女は知らない)の赤ん坊を育てる決意をする。
・ほとんど、奔放な妹(京マチ子)と誠実な姉(淡島千景)と、その間で苦悩する夫/義兄(船越英二)の優柔不断な物語なのだが。
・タイトルと監督から何となく、「伊豆の踊り子」もどきを連想したが、実は浅草のレビュー・ダンサーの物語。京マチ子のダンスシーンが多いが、淡島千景の(宝塚仕込みの)ダンスシーンも少しは見れるのが嬉しい。
・「口紅殺人事件」の看板が浅草の描写で映るがこれはフリッツ・ラングの作品だろう。そうした浅草の当時のシーンも見ることができる。
・監督の清水宏と言えば、あまり見ていないが、もっと叙情的な監督かと思っていたけど、こういう作品も撮るんだ。
・淡島千景と京マチ子は姉妹を演じているけど、実年齢は同じ。宝塚と松竹歌劇団出身というライバル関係でもある。しかし、京マチ子がま存命ということに驚きを感じてしまった。勿論、僕は淡島千景が愛おしいです。




hirot15 at 23:58|PermalinkComments(0) 邦画 | 文芸

2018年09月27日

君美しく

1955年 日本
中村登監督 井手雅人/瀬川昌治脚色 田井洋子/佐々木恵美子原作 生方敏夫撮影 古関裕而音楽 船山裕二 淡島千景 高橋貞二 野添ひとみ 浦辺粂子 桂木洋子 菅佐原英一 岸惠子 日守新一 水上令子 松山恒夫 北龍二 永井達郎 末永功 竹田法一 南郷佑児 春日千里

兄の一郎が太平洋戦争で南海に散華したあと、田代真紀子は妹の茜とデパートに働き、老母()認知症や弟俊二の一家を支えていた。ある日、偶然にも茜の売場へ買物に来た日航の操縦士国友明彦は、一郎の旧友で、真紀子にとっては曽ての意中の人だった。その頃、課長と争って会社を辞めた俊二は、早川という男の世話を受けながらキャバレーで働いている篠原彩子と知り合うが、彼女こそは亡兄一郎の愛人であった。隣家に住むバーの女みどりから俊二の失職を聞かされた真紀子は、泣いて弟を責め、姉弟の間には深い溝ができてしまった。

・淡島千景目当ての観賞です。
・これはキツい。誰もが悪く、誰もが正しい。今後、この映画を見る人は少ないでしょうから(発現在は売もされていないようなので)、構造を暴露してしまいますので、今後、見る予定がある人は、この後は読まない方がいい。
・背景は、戦争によって長男が戦死することから始まります。妹である長女(淡島千景)、次男(高橋貞二)、次女(野添ひとみ)と母親(浦辺粂子)が残されるが、母親は今で言う認知症になり、家族の担い手は淡島千景一人になる。長男の葬式で、戦地に向かう恋人を送り出した淡島は、最後の青春と着飾るが、それを盗み見た次男の高橋は姉に不信感を持つ(長男の葬儀で着飾る姉の姿に)。それ以来、姉に反発する弟と姉との間を取り持つ野添ひとみ。淡島は自分の青春を殺し(兄の葬儀で着飾ったことを最後に自分を殺し)、弟妹、そして母親の介護に生きようとするが、それは弟妹を縛ることでもあった。やがて反発する弟は、兄に実は水商売の恋人がおり、その子までいることを知る。そして、兄の戦死後、その恋人の子まで淡島が母親から取り上げ、兄との関係を清算しようとしていたことまで。
・淡島は戦後、自分を殺すばかりか周りまで殺してしまう(善意であっても)。次男の高橋はいくつかの誤解はあっても、ひねくれた存在。ただ、自分なりの正義漢は持っている。次女の野添は家族全てをつなごうとするが、やがて姉の元恋人と恋愛関係になってしまう。この兄弟全員がまさに功罪をかかえてしまっているわけだ。
・浦辺粂子はほとんど認知症演技だが、ワン・シーン、兄弟の対立シーンで、喧嘩してはいけないと悲痛に訴えるシーンは見事だった。
・淡島千景はまさに負の存在の表象なのだが、ただワン・シーン、前述の兄の葬儀で唯一着飾ったシーンの美しさ。それは、まさに亜麻色の乙女(リボンの騎士)であり、その他の淡島千景は武装したサファイア(リボンの騎士)なのだ。
・実はもう一人、主演級の女優が出演している。岸恵子。彼女は淡島家の隣のホステスで、窓越し、高橋の友人であり、淡島の忌避すべき存在。しかし彼女はほとんど本編では機能していない。単に高橋におごるから飲みにきなさいよ、とか、失業した高橋に再就職先を見つけながら、淡島に拒否されたり、家出した高橋の消息を探りに来た淡島に彼の所在など知らないと拒絶する、まさに部分部分だけの存在で、ほとんど岸恵子らしい存在ではないように思えるのだが。
・むしろ彼女より、長男の元恋人で、淡島に息子を奪われる存在である桂木洋子の方が大きい存在なのだが。うらぶれながら、元恋人の弟と知りかばう彼女も実に切ない。
・しかし、実は岸恵子こそ、実は淡島千景映し鏡(淡島千景が奔放に生きればまさに岸恵子だったであろう)だったのではないだろうか。出番は少なくとも、岸恵子には存在感が生きる。
・一応、結末としてはほとんどがまるくおさまる。しかし、一人残ったのが、淡島千景であることはあまりにも哀しいのだ。
・監督の中村登は名前は知っていたけど、ほとんど見たことはない監督だった。



hirot15 at 23:46|PermalinkComments(0) 邦画 | ドラマ

2018年09月26日

カムイ外伝-再会-

白土三平

・カムイだけでなく、複数の抜忍と追忍、時に追忍が抜忍と疑われる、そして血縁関係、幼馴染み、田作りという外様を交えた農作業を背景に様々な要素が凝縮して描かれる。

・多分、白土三平の最新作。多分、映画化に併せて企画(三回連載)されたのだろうけど、現在単行本未収録。僕も初見。ただ、今後の白土三平作品電子出版化の中で電子出版発売はされるそう。僕はたまたま「サライ」の別冊として発売されたのを知り、手に入れた。
・カムイは表面的には終盤まで登場しない。同じ抜け忍の捜査網の中で、カムイがいかなる活躍をするのか。アルセーヌ・ルパン物と同じく、誰がカムイか、そしてカムイとその関連は、ということがポイントとなる。正伝や、後期外伝のような重さは無く、単品として絶品。しかしこれが白土三平の絶筆と言うことに納得しても、そうであって欲しくない。



hirot15 at 23:45|PermalinkComments(0) 漫画 | 時代劇

雑の続き

・勿論、地上波では東北なんて広島に何の関係もないのだから(NHK以外)放送を期待はしないのだけど、BSは全国放送(どのチャンネルも全国で見れる)のだから、広島優勝決定の可能性のある試合を放送しないのが不思議に思う。昨日もなかったし、今日も(直接対決)無い。僕は仕方なく、CSで日ハム戦と広島vsヤクルトを交互に見ている。これまでのところ、日ハムの攻撃(清宮の三塁打)と、オリックス攻撃時における広島戦の場面がうまくシンクロしてくれている。序盤は広島の猛攻、その後、ヤクルトも反撃(ノーアウト満塁でバレンティンなのに、その後凡退という残念!)の場面も見れた。(僕は広島もヤクルトも嫌いではない。嫌いなのは巨人と中日、でも松坂の試合はチェックする)



hirot15 at 19:08|PermalinkComments(0) 野球