ようこそ hirot'sBlog へ

2004/11/25
本BLOGの公開を
開始しました。
映画は、今世紀に入って
ほとんど劇場では
見ていません。
主にDVD、CS、BS放送
による観賞です。
表題後ろにあるのが評価で、
前は客観点(出来の良さ)、
後は主観点(好き嫌い度)。
A-Eにするつもりですが
客観・主観とも
Cが及第点として、
Aが最高評価
Eが最低評価
とお読みください。
よろしくお願いします。

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hiro


2017年05月

2017年05月31日

リップヴァンウィンクルの花嫁

2016年 東映
岩井俊二監督&原作&脚本 神戸千木撮影 桑原まこ音楽 黒木華 綾野剛 Cocco 原日出子 地曵豪 和田聰宏 毬谷友子 佐生有語 夏目ナナ 金田明夫 りりィ 野間口徹 桜井美南

SNSで知り合った鉄也と結婚することになった派遣教員の皆川七海は、親族が少ないため「なんでも屋」の安室に結婚式の代理出席を依頼して式を挙げる。しかし、新婚早々に鉄也が浮気し、義母から逆に浮気の罪をかぶせられた七海は家を追い出されてしまう。そんな七海に、安室が月給100万円という好条件の住み込みのメイドの仕事を紹介する。そこで知り合った破天荒なメイド仲間の里中真白と意気投合した七海だったが、真白は体調がすぐれず日に日に痩せていく。

・岩井俊二の初見は久しぶり。前の吸血鬼映画はつまらなかったけど、本作はまあまあか。満足したのは映画では「Love Letter」以来? (「LOve Letter」の後、何作かTV作品を見てその何本かは面白いと思ったけど。あと、「花とアリス殺人事件」は見た事を思い出した)
・まず黒木華と綾野関係性が面白く(黒木を陥れたのか助けたのか?)、そこにCoccoが加わってからは興味深い展開になった。正直、前半はちょっと不快だったけど、Coccoが登場してからその不快感が消えた。
・リップヴァンウィンクル(アーヴィング原作の西洋版浦島太郎)は黒木華かと思っていたら、彼女が花嫁だったということは正直なタイトルか。(一方で「フランケンシュタインの花嫁」を意識したタイトルと思っていたけど)



hirot15 at 23:58|PermalinkComments(0) 邦画 | ドラマ

2017年05月30日

けんかえれじい

1966年 日活
鈴木清順監督 新藤兼人脚色 鈴木隆原作 萩原憲治撮影 木村威夫美術 山本丈晴音楽 高橋英樹 浅野順子 川津祐介 片岡光雄 恩田清二郎 宮城千賀子 田畑善彦 夏山愛子 佐野浅夫 晴海勇三 長弘 福原秀雄 横田陽子 玉川伊佐男 日野道夫 浜村純 加藤武 野呂圭介 加川景二

岡山中学の名物男南部麒六は“喧嘩キロク”として有名だ。キロクに喧嘩のコツを教えるのが、先輩のスッポン。そのスッポンのすすめでキロクは、OSMS団に入団した。OSMS団とは岡山中学五年生タクアンを団長とするガリガリの硬派集団だ。そのOSMS団と関中のカッパ団とが対決した。キロクの暴れぶりは凄まじく、この喧嘩で忽ち副団長となった。だが、キロクにも悩みはあった。下宿先の娘道子が大好きで、硬派の手前道子とは口もきけないからだ。

・実は初見です。ある意味、ほとんど喧嘩三昧が描かれている中で、部分部分で静の部分があるのが鈴木清順らしいのでしょうね。動の部分(喧嘩)でも時に思い切った演出をしているし。
・ヒロインの浅野順子は、多分(女優時代は)初めてなのだけど、見始めてから大橋巨泉の奥さんであることを思い出した。確かに清純の一言で可愛いのだけど、ちょっと飽きるのはそれが女優としての限界なのでしょうか(芦川いづみとかはそんなことは絶対ないから) それでもクライマックスの演技は良かったけど。
・後で調べたら、鈴木清順があんまり好き勝手に改変したので新藤兼人は自分の脚本と言いたくないと言っていたらしいですが、それが清順なのでしょうね。



hirot15 at 23:46|PermalinkComments(2) 邦画 | 文芸

2017年05月29日

DEMON デーモン

2015年 アメリカ BLACKWAY/GO WITH ME
ダニエル・アルフレッドソン監督 キャッスル・フリーマン・Jr.原作 ジョー・ガンジェミ/グレゴリー・ジェイコブズ脚本 ラスマス・ビデベック撮影 クラス・ワール/アンダース・ニスカ音楽 アンソニー・ホプキンス ジュリア・スタイルズ レイ・リオッタ ハル・ホルブルック アレクサンダー・ルドウィグ

母が亡くなり家を譲り受けたリリアンは、久しぶりに故郷で暮らすことに。しかし、彼女はある時から卑怯で凶暴な男・ブラックウェイに付きまとわれるようになり…。

・まずブラックウェイという町の黒幕的絶対悪の存在感と不在感が示される。ヒロインは彼に暴行され、その後もストーキングされているのだから、その存在は明確である。しかし観客に彼の全貌は明かされない。保安官も含めて、町の人々は彼に目を付けられたら町から逃げるしかない、と助言するが、ヒロインはかたくなにそれを拒否する。保安官は彼女への助言者を紹介するが、あいにくその人物は外出中で会えない。誰も彼女を助ける者はいないのか、というところで、アンソニー・ホプキンスとその相棒が名乗りを挙げるのだが。この映画におけるホプキンスはハンニバルを演じた頃と違い、もはや老人であり、ただただその存在感だけの存在だ。相棒の方は若者だが、あまり頼りになりそうも無い。ホプキンスもまた彼女に町から逃げるのが得策だ、と助言し、しかしどうしても決着をつけたいならば、後戻りは出来ないと告げる。彼女は暴力には否定的だが、ホプキンスは殺すしか手が無いと思っているようだ。何故か、それでも彼女は手を引かない。そして、それからなのだ。ストーキングされる側だった彼女が、援助者二人と共に、ブラックウェイを探す側にまわると、彼を見つけることが出来ない不在感。この映画のほとんどはブラックウェイの不在と探索に費やされる。その過程でいくつかのサスペンスはあるのだが。頼り無さそうな相棒が意外に頼りになりそうなこと、ホプキンスのちょっとした巧みさなども描かれる。同時に、ブラックウェイがいかに怖い存在であるか、保安官が紹介した男も実は彼女を助けてくれる者ではなく、その怖さを知らせて手を引かせるためだったらしいことが観客には分かる(その部分は彼女は最後まで会えない為に彼女は知ることはない)
・やっとのことで登場するブラックウェイ、演ずるはレイ・リオッタ。奇しくも「ハンニバル」のホプキンスとリオッタが再び相見える。しかし、正直、このクライマックスはそれほど出来の良いものではない。そこまでの存在感と不在感の方がずっとサスペンスフルであった。そして、意外に呆気ないクライマックスの後、この映画の余韻は、ブラックウェイの脅威は消えたにもかかわらず、不気味さは消えずに残り続けるということなのだ。アンソニー・ホプキンスという不気味な存在。

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hirot15 at 23:35|PermalinkComments(0) 洋画 | アクション・サスペンス

2017年05月28日

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

2016年 アメリカ ROGUE ONE A STAR WARS STORY/ROGUE ONE
ギャレス・エドワーズ監督 キャスリーン・ケネディ製作 ジョージ・ルーカス原作 ジョン・ノール/ゲイリー・ウィッタ原案 クリス・ワイツ/トニー・ギルロイ脚本 グレイグ・フレイザー撮影 マイケル・ジアッキノ音楽 フェリシティ・ジョーンズ ディエゴ・ルナ ドニー・イェン ベン・メンデルソーン マッツ・ミケルセン アラン・テュディック チアン・ウェン リズ・アーメッド バリーン・ケイン フォレスト・ウィテカー ジェームズ・アール・ジョーンズ ジュネビーブ・オライリー ジミー・スミッツ アリスター・ペトリ ベン・ダニエルズ イアン・マッケルヒニー ダンカン・パウ バボー・シーセイ ガイ・ヘンリー イングビルド・デイラ アンソニー・ダニエルズ

「エピソード3 シスの復讐」と「エピソード4 新たなる希望」をつなぐ、これまで語られることのなかった物語を映画化。「エピソード4 新たなる希望」でレイア姫がR2-D2に託した帝国軍の最終兵器「デス・スター」の設計図は、いかにして反乱軍の手にもたらされたのかを明らかにする物語 となり、一匹狼のヒロイン、ジン・アーソが、反乱軍の仲間とともに、帝国軍からデス・スターの設計図を奪う決死のミッションに挑む姿が描かれる。

・前述通り、レイアがデス・スターの設計図を手に入れてダースベイダーに追われるに至る経過を描いた番外編で、主人公は少女、補助にパイロットとロボット、それにフォースを信じ、格闘技に秀でた盲目の僧侶(ドニー・イェンが演じ、殺陣も担当する)等々。ストーリー的に新鮮味が無く、折角フォレスト・ウィテカーが出ていても存在感は薄い。ローグ・ワンというコードネームを使ってヒロインのもとに集合したはぐれ者集団の主張にもあまり説得力も感動も感じない。ハン・ソロのような存在感がないわけで。
・ただピーター・カッシングとキャリー・フィッシャーのCGによる登場は少しばかり感慨を感じる。(ピーター・カッシングは既に逝去、キャリーは当時は存命だったが、若き日の姿で一瞬だけ登場している) キャリー・フィッシャーは老体であと一作(正編第八作)は出演済み。



hirot15 at 23:53|PermalinkComments(0) 洋画 | SF

2017年05月27日

手紙は憶えている

2015年 カナダ/ドイツ REMEMBER
アトム・エゴヤン監督 ベンジャミン・オーガスト脚本 ポール・サロシー撮影 マイケル・ダナ音楽 クリストファー・プラマー マーティン・ランドー ヘンリー・ツェニー ディーン・ノリス ブルーノ・ガンツ ユルゲン・プロホノフ ハインツ・リーフェン ディーン・ノリス

最愛の妻の死も覚えていられないほど、もの忘れがひどくなった90歳のゼブ。ある日、ゼブは友人のマックスから1通の手紙を託される。2人はナチスの兵士に大切な家族を殺された、アウシュビッツ収容所の生存者だった。手紙にはナチスの兵士に関する情報が記されていた。兵士の名前はルディ・コランダー。身分 を偽り、今も生きているという。容疑者は4人にまで絞り込まれていた。体が不自由なマックスの思いも背負い、ゼブは復讐を決意し、1通の手紙とおぼろげな記憶だけを頼りに単身旅に出る。

・以前、認知症のエージェントの話がクソつまらなかったけど、本作は一点の疑問を除けば見事な出来。
・四人のうち、最初の二人はむしろ、当人の認知症問題の方がサスペンスになっていたけど、3人目の展開が圧巻。そしてアクセントをつけた後(少女に手紙を読んでもらうエピソードも見事)、クライマックスとなる。
・一点の疑問については、スルーしてしまいたい気分。



hirot15 at 23:42|PermalinkComments(0) 洋画 | ドラマ

2017年05月26日

名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌

2006年 東宝
山本泰一郎監督 柏原寛司脚本 青山剛昌原作 野村隆撮影 大野克夫音楽 高山みなみ 山崎和佳奈 山口勝平 神谷明 茶風林 林原めぐみ 緒方賢一 高木渉 岩居由希子 折笠愛 堀川りょう

ナゾの依頼人から招待を受け、横浜の高級ホテル「レッドキャッスル」へやって来た小五郎とコナンたち。ところが依頼人が仕かけたワナにかかり、少年探偵団の仲間たちを人質に取られてしまう。彼らを救う条件は、ある事件のナゾを12時間以内に解きあかすこと。コナンと小五郎は、依頼人からのヒントを頼りに捜査を開始するが……。

・劇場版第十作。初見かな。依頼人によるコナンと工藤新一の混同の理由がなかなか悪くない。事件の発端から動機に至る展開もなかなか複雑。特に女性の絡ませ方が上手い。(見ている途中はセコい小細工かと思っていたのだが) ただ、事件解決への展開自体はいまいちか。それを埋め合わせるように用意された最後のスペクタクルは毎度の劇場版コナンのサービス。
・あと、さりげなく灰原愛が地味に活躍しているのは楽しいですね。



hirot15 at 23:56|PermalinkComments(0) 邦画 | アニメ

名探偵コナン ベイカー街の亡霊

2002年 東宝 DETECTIVE CONAN The Phantom of Baker Street
こだま兼嗣監督 野沢尚脚本 青山剛昌原作 野村隆撮影 大野克夫音楽 高山みなみ 山崎和佳奈 山口勝平 神谷明 茶風林 林原めぐみ 井上和彦 緒方賢一 高木渉 大谷育江 岩居由希子 松井菜桜子 田中秀幸 折笠愛 津嘉山正種 小林清志 速水奨 島本須美

IT業界の帝王と言われるシンドラーの下、全く新しい人工知能プログラムノアズ・アークをたった10歳で開発した天才少年、ヒロキ・サワダが謎の自殺を遂 げてから2年、東京都米花市の米花シティホールでは、政界、財界、芸能界など有名人の子供たちが招待され、体感シミュレーション・ゲームコクーンの発表会 が開催されようとしていた。だがその直前、コクーンの開発責任者・樫村がその出資会社の社長でもあるシンドラーに殺害された。樫村が残したダイイング・メッセージから、事件の謎を解く鍵がコクーンの中にあると気づき、ゲームに挑戦することになるコナン

・劇場版第六作。脚本を野沢尚が担当している異色作。電脳空間が舞台なのでコナンの七つ道具が使えないというのもミソ。(蘭の空手は使えたようだが)
・シャーロック・ホームズとジャック・ザ・リッパー、モリアティを使って遊んでいる。いつもとは違う空間だが、それにしては少年探偵団の退場が(おそらく本作でしか有り得ないレギュラーの死、特に灰原愛の活躍が無いのが)淡白だったのが残念。さすがに蘭だけはスペシャルでしたが。
・あと、新一の親父の活躍は楽しめた。
・この作品の唯一の瑕疵は、導入部で登場した園子がそのまま消えてしまい、事件解決後にも登場しなかったこと。「瞳の中の暗殺者」の感動は、小五郎で代役にはならなかった。



hirot15 at 22:59|PermalinkComments(0) 漫画