ようこそ hirot'sBlog へ

2004/11/25
本BLOGの公開を
開始しました。
映画は、今世紀に入って
ほとんど劇場では
見ていません。
主にDVD、CS、BS放送
による観賞です。
表題後ろにあるのが評価で、
前は客観点(出来の良さ)、
後は主観点(好き嫌い度)。
A-Eにするつもりですが
客観・主観とも
Cが及第点として、
Aが最高評価
Eが最低評価
とお読みください。
よろしくお願いします。

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hiro


2016年07月

2016年07月31日

秘境

1949年 アメリカ LUST FOR GOLD/FOR THOSE WHO DARE
S・シルバン・サイモン監督&製作 リチャード イングリッシュ/テッド・シャードマン脚本 バリー・ストーム原作 アーチー・スタウト撮影 ジョージ・ダニング音楽 グレン・フォード 、 アイダ・ルピノ 、 ギグ・ヤング 、 ジェイ・シルヴァーヒールズ 、 エディ・ウォーラー 、 ウイリアム・プリンス

ジェイコブは、アリゾナの秘境に眠る莫大な金のありかを知るスペイン人の後をつけ、まんまと財宝を横取りするが…

・アイダ・ルピノ目当てで見たけど失望はしない。アイダ・ルピノが見事に悪女を演じきっている。物語は現在形と過去形の二段構え。現在形から始まり間に過去形を挟みつつ現在形で終わる。アイダ・ルピノはその過去形の部分で活躍しているが、正直、過去形におけるアイダ・ルピノこそこの作品の核といえる。
・映画は実話と伝説を踏まえつつ構成されていると断わっているが、金塊の眠るとされる秘境、その金塊は鉱脈ではなく隠し金。現在形においてジェイコブの子孫がジェイコブが発見したという金塊の隠し場所を探し、ジェイコブに関する伝説を聞く。その過去形においてジェイコブは金塊を手に入れるが、アイダ・ルピノは夫の存在を隠してまんまとジェイコブの愛を得るが、ジェイコブはルピノが結婚していることを知ってしまい、自分の金塊目当てと気がついてしまう・・・・
・まずアイダ・ルピノのジェイコブの愛を得る手腕が見事、更に、アイダ・ルピノが夫とジェイコブのどちらの側についているか(いや、結局は金塊さえ手に入れば男はどちらでもいいという悪女なのだろうが)という立ち位置の面白さ。その立ち位置が裏目に出て、ジェイコブの復讐されるという哀れさも渾身の悪女として見事! こんなアイダ・ルピノを見せつけられれば、最後に付け足された現在形の結末などどうでもよくなってしまう。(いや、それなりに格好はついていますが)
・タイトルの秘境と入力するとまず卑怯が出てしまう(何度目かで学習されましたが)、それがまんざらでもなく思えて笑えてしまう。



hirot15 at 23:11|PermalinkComments(0) 洋画 | 西部劇

2016年07月29日

栗山采配の明暗

・書いても無駄と知りつつ、采配ミスを列挙しておきます。
・昨日の斎藤佑樹先発について、捕手が大野では投手崩壊。何故、前回好投時の清水を使わなかったか(5回0点に抑えていました) おかしなことに、本日斎藤佑樹二軍落ちに伴って清水が一軍登録。馬鹿じゃないの?
・本日、市川に代打を送ったこと。市川は本日、和田が出した最初のランナー(四球)です。投げにくいらしい打者を代えた上に、捕手が大野になってしまう。案の定、代打が実らない上に、先発有原の調子が崩れる(ホームランと四球)。
・更に、リリーフ武田久。武田久は、大野が壊したようなものの投手。大野捕手で武田久を使うのは、再び武田久を壊す行為。案の定。
・ちなみに大谷先発時に大野を使うから、大谷のパフォーマンスが極端に悪くなる。前にも書いたかもしれないけど大谷であれだけ球数を使うのは馬鹿捕手の証拠。せ
・大野を使いたいなら、捕手からコンバートすべき。(コンバートされて守るべき守備位置は見当たりませんが。大野は調子がいい時は打つけど、あまり多く無い)
・栗山采配は100%根性采配で、それが当たることもあるのだけど(大谷二刀流や斉藤開幕投手など)、それには栗山自身がベストの環境を整えてやらなければ。
・まあ、大野が使われる限り、日ハムの優勝はないでしょう。まずすべきは、大野をトレードに出して、それなりの補強をすることでしょうね。
・ちなみに、以上のことは全て当日の結果ありきではなく、それまでの結果を踏まえての采配ミスの詩的なのです。


hirot15 at 21:36|PermalinkComments(0) 野球 

繕い裁つ人

2014年
三島有紀子監督 林民夫脚本 池辺葵原作 中谷美紀 、 三浦貴大 、 片桐はいり 、 黒木華 、 杉咲花 、 永野芽郁 、 小野花梨 、 奥野匡 、 立石涼子 、 峰蘭太郎 、 余貴美子、伊武雅刀

南洋裁店の店主・南市江が仕立てる服は、手作りの1点物。神戸のデパートに勤める藤井は、市江にブランド化の話を持ち掛けるが、彼女は興味を示さず…。

・てっきり渋い小説か随筆が原作かと思ったら、漫画が原作とは驚いた。それとも映画を渋く作ったか。まあ監督が「しあわせのパン」(これはよかった)や「ぶどうのなみだ」(これはいまいち)の人だから、そういう作品に仕上がったのかもしれないが。(原作は未読なので)
・中谷美紀が彼女らしく演じている。余貴美子も最近の彼女らしい渋さ。三浦貴大の方は彼と気がつかなかった。誰かに似ているとは思っていたのだけど、三浦貴大は言われても意外。杉咲花を中心とした女学生3人組も好感が持てる存在感。
・しかし作品自体としてはひとつ力が足りないと思う。




hirot15 at 20:28|PermalinkComments(2) 邦画 | 漫画

2016年07月28日

モスラ対ゴジラ

1964年
本多猪四郎監督 関沢新一脚本 伊福部昭音楽 宝田明 、 星由里子 、 小泉博 、 ザ・ピーナッツ 、 藤木悠 、 佐原健二

ゴジラが復活し、名古屋の街は壊滅状態に陥った。平和の使者・モスラがゴジラに挑むも、倒され力尽きてしまう。そんな中、卵からかえったモスラの幼虫たちがゴジラと戦い始める。

・久々の再見。ゴジラ映画を初めて見たのは「キングコング対ゴジラ」だが(都電に乗った唯一の記憶もこの時)、しっかりと内容まで記憶しているのはこの作品。渋谷東宝で見たのか渋谷スカラ座で見たのかははっきりしないが、表階段まで長蛇の列に並んだ記憶はある。(多分、上まで列に登って下の東宝で見たのだと思う)
・久々に再見して、これはやはり傑作だと思った。怪獣プロレスを即す作品ではあるが、この成虫モスラとの戦いは見事であり、更に幼虫モスラとの戦いは、意外性と共に、ゴジラに対する唯一の完勝とも思える。
・モスラの卵が流れ着く導入部から魅力的で、当時6才前後だった僕もしっかりと記憶に残っている。更に悪党どもが仲間割れして、ゴジラの迫る中、金を持ち逃げしようとする、その後のシリーズにおける定番の陳腐なシーンがしっかりと描かれており、多分、同時期に見た「ガメラ対バルゴン」(「ガメラ」は未見だった)と同様(「ゴジラ対モスラ」の方が先に見た)、大人のドラマの雰囲気もあった。初見時の記憶はなかったが、島に残った先生生徒の救出シーンもしっかりと描かれていた。
・「ゴジラ」第一作を見たのはずっと後(NHKTVだと思う、ずっと後という記憶は子供の記憶としてのずっと後、であり、何年も後ではないと思うが)だが、多分、ゴジラ映画で質的に最も充実した最後の作品なのではなかろうか。
(・ちなみに併映は『蟻地獄作戦』となっているが、全く記憶にない。多分、「モスラ対ゴジラ」だけしか見ていないと思う)
(・ちなみに、「キングコング対ゴジラ」の併映は「マタンゴ」だったと思うのだけど、公式には記録されていない(「マタンゴ」の併映は「ハワイの若大将)ので、もしかしたら二番館だったのかもしれない。ついでに、「キングコング対ゴジラ」の記憶は断片的だったが(「モスラ対ゴジラ」ほどの記憶は残っていないで、高島忠夫がビヨーンと紐の実証をするシーンやその紐で眠ったキングコングを運ぶシーンなどが記憶に残っている)、「マタンゴ」の恐怖ははっきり記憶に残っている)



hirot15 at 23:08|PermalinkComments(0) 邦画 | SF

美しい夏 キリシマ

2002年
黒木和雄監督&脚本 松田正隆脚本 田村正毅撮影 松村禎三音楽 柄本佑 、 石田えり 、 香川照之 、 左時枝 、 牧瀬里穂 、 原田芳雄 、 宮下順子 、 中島ひろ子 、 平岩紙 、 小田エリカ、寺島進

1945年、夏の霧島地方。15歳の少年、日高康夫は働いていた工場で空襲に見舞われ、親友が被爆死するのを目の当たりにする。以来、一人生き残ったこと に罪悪感を抱いてしまい、それが原因で体を壊し、彼は学校に行けなくなっていた。そんな康夫を厳格な祖父・重徳は非国民と罵倒する。すっかり心を閉ざしてしまう康夫だったが、日高家で奉公人として働くなつにだけは、歳も近いせいか気を許していた。一方、日高家のもう一人の女中はるには、ある日縁談の話が持ち込まれる。しかし、相手が片足を失った帰還兵と知って複雑な心境になるのだった。

・「父と暮せば」があまりにも見事な作品だったので、未見の本作も見てみなくては、と。(戦争レクイエム三部作の「TOMORROW 明日」は既見)
・本作は監督の半自伝らしいが、それだけに逆に難解かもしれない。他の二作と違って、はっきりしたテーマが描かれず、敗戦に至る数日間の不条理感が拡散的に描かれていく。
・柄本佑はデビュー作とのことだが、正直、まだ柄本佑の顔が出来ておらず、前知識が無ければ彼が柄本佑とは気がつかない単なる少年、だろう。ただし、演技面ではその後の柄本佑に納得がいく。
・僕が最もすんなりと入れたパートは中島ひろ子と寺島進のパートで、最も醜いパートは香川と石田えりのパートか。屋根にいる石嶺波(山口このみ演)のパートも印象的か。その他幾つものパート(厳格な原田芳雄や、叔母の牧瀬里穂等)がからみあって成立する作品だが、正直、他の二作ほどは入り難い、主人公の心情そのものという気がする作品だった。

****
・作品鑑賞後、オーディオコメンタリーをザッと聞いてみた。やはり、監督自身の半自伝らしい。当然、主人公康夫のエピソードが自伝的部分に多いのだが(憲兵のシーンなども事実らしい)そこで気がついたのは、逆に創作部分にすんなりと入れる部分が多いと言うこと。寺島のエピソードや石田えりのエピソード、山口このみのエピソードなどはどれも脚本家の創作で、だから作り込まれたエピソードとしてすんなり受け入れられるのだろう。逆に自伝的部分は、結末ありきのエピソードではない為に、事実ではあっても着地点は無いのだ。(結末も作れない)
・牧瀬里穂も、事実としての存在感はあっても、それが映画の中でピタリと収まっているかと言えば、そんなことはなく、何となくはみ出してしまっている印象なのではなかろうか。
・ちなみに米兵のシーンはその行進自体は事実だが、突撃シーンは創作だそうだ。まあ、そうでしょうね。



hirot15 at 14:05|PermalinkComments(0) 邦画 | 文芸

2016年07月26日

アーロと少年

2015年 アメリカ THE GOOD DINOSAUR
ピーター・ソーン監督 ジョン・ラセター製作総指揮 メグ・レフォーヴ脚本 マイケル・ダナ/ジェフ・ダナ音楽 (声優)石川樹 古賀瑠 松重豊 片桐はいり 八嶋智人 山野井仁 安田成美

もしも地球に隕石が衝突しなければ…?川に流されて迷子になってしまった恐竜のアーロ。大きいのに弱虫な彼のピンチを助けたのは、小さくてやんちゃな男の子スポットだった。言葉の通じない2人が奇跡の友情で結ばれた時、忘れられない冒険が始まる。

・地球に隕石が衝突していなければ、という前提で作られたというが、恐竜が生き残っていれば農耕をし、言語を喋っていたならば、ゴキブリは人類以上の文明を築いていることだろう。そんな馬鹿な前提は投げ出して、本作の斬新さは、そんな理屈を抜きにした、知的恐竜(人類との倒置)と、文明以前の人類がその恐竜との愛犬の如き(犬は人類の最も忠実で親しい友達、最近はきまぐれな猫の方が人気が高いですが)友情物語であること。
・正直、前半はかなり辛い。中盤以降の友情を築いた上での冒険物語はそれなりに見られますが。それでも、配置の面白さだけで、物語の面白さとしては練れていないな、と思ってしまう。




hirot15 at 23:16|PermalinkComments(0) 洋画 | ファンタジー

2016年07月25日

スティーブ・ジョブズ

2015年 アメリカ STEVE JOBS
ダニー・ボイル監督 アーロン・ソーキン脚本 マイケル・ファスベンダー 、 ケイト・ウィンスレット 、 セス・ローゲン 、 ジェフ・ダニエルズ

アップル創業者、スティーブ・ジョブズによる伝説のプレゼン直前40分の舞台裏を描いたドラマ。1984年、マッキントッシュの発表会。「ハロー」と挨拶するはずのマッキントッシュは黙ったままで、ジョブズは部下に修理を命じるが…。

・ジョブスに関する映画やTVはいくつも出て、それほど見る気はしなかったのですが、これはダニー・ボイルということで、ちょっと気になって見てみることにしたのですが。なるほど。これは面白かった。単なるジョブスの伝記ではない。
・1984年のブレゼンテーション。(マッキントッシュ)
・1988年のブレゼンテーション。(Next Cuve)
・1998年のブレゼンテーション。( iMac)
という三つのプレゼンの直前を描くことによって、ジョブズと結局離反したかつての仲間達(ウォズやスカリー)、そしてジョブズと娘リサ(とその母親)の関係が実に見事に描かれている。
・しかしこのあたりの事情をある程度でも知っていないと全く分からないかも。僕もiMac以前のMacがそれほどひどいとも思わないし(自分で使っていたからということもあるけど)、Apple2にそれほどの功績も見出せていなかったし。
・養子ということに「捨てられた」という感情を持つか、「選ばれた」という感情を持つべきか、というのはなるほどと思った。そう、リサとの関係性が特に良かったですね。リサと名付けたことに関することが、幼少時から思春期に至るまでの経過。そういえば、最後、彼女の為にiPadの誕生を予感させるエピソードも良かった。(ウォークマンを、レンガを持ち歩くような格好悪さ! なるほど、今となってはね)



hirot15 at 22:15|PermalinkComments(0) 洋画 | ドラマ