ようこそ hirot'sBlog へ

2004/11/25
本BLOGの公開を
開始しました。
映画は、今世紀に入って
ほとんど劇場では
見ていません。
主にDVD、CS、BS放送
による観賞です。
表題後ろにあるのが評価で、
前は客観点(出来の良さ)、
後は主観点(好き嫌い度)。
A-Eにするつもりですが
客観・主観とも
Cが及第点として、
Aが最高評価
Eが最低評価
とお読みください。
よろしくお願いします。

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プロフィール

hiro


2014年02月

2014年02月28日

エリジウム CC

製作年:2013年 製作国:アメリカ 原題:ELYSIUM
ニール・ブロムカンプ監督&製作&脚本 マット・デイモン、ジョディ・フォスター、シャルト・コプリー、ディエゴ・ルナ、ヴァグネル・モーラ、ウィリアム・フィクトナー、ブランドン・オーレ、ジョシュ・ブラッカー、アリス・ブラガ

富裕層と貧困層とに分断された近未来の地球を舞台に、人類の未来のために危険な任務を担うことになった男の運命を描く。

・「第九地区」の監督の次回作ですが、僕自身は「第九地区」に乗り切れなかったのだけど、こちらの方が面白く感じた僕はおそらく凡庸な感覚なのだろうな、と自覚する。結局僕は「第九地区」の展開に違和感を感じたが、本作の展開には納得を感じたという事。
・舞台設定としての超格差社会、格差地域、そこで命のリミットを区切られたマット・デイモンは無謀と知りながら任務を引き受ける。そこで強化服を着るというのもエンターテインメントしているし、初恋の相手との距離感も絶妙に感じた。
・ジョディ・フォスターはセカンド・クレジットにしては役柄は小さく、また珍しい悪役だが、多分その存在感だけでの配役、そして彼女が本領(本物の存在感)を出したのは最後の台詞だけだろう。


hirot15 at 17:26|PermalinkComments(0) 映画 

2014年02月27日

たった一度の約束 CC

たった一度の約束〜時代に封印された日本人〜
石澤義典監督 小坂文乃原案 石澤義典、青木研次脚本 柳葉敏郎 / 夏川結衣 / 奥田達士 / 清水ゆみ / 平賀雅臣 / 吉澤健 / 吉村実子 / 篠井英介 / 原田美枝子

長崎の貿易商の跡取り息子として育った梅屋庄吉(柳葉敏郎)は、25歳の頃家を飛び出し行方知れずになっていた。その後、香港から帰ってきた庄吉はトク (夏川結衣)と出会い結婚。しかし庄吉は再び、ひとり香港へ旅立つ。香港で立ち上げた写真館が大繁盛するなか、庄吉は革命に情熱を傾ける中国人・孫文(奥 田達士)と運命の出会いを果たす。庄吉は革命を支援するため、資金援助を続けるが…

・映画創成期の話という事に興味を持ってみましたが、焦点は映画で儲けた金を孫文の辛亥革命援助に使った梅屋庄吉の人生を描く事でした。
・映画関係では、初期日活設立関係者で、初めて女優を起用したそうです。他に大隈重信に依頼されて白瀬中尉の南極探検の記録を撮る初の長編ドキュメンタリーを作った、とか。そういうところで孫文一人に見せた辛亥革命のフィルムのエピソードはなかなか良かったですね。
・それにしても、最後の最後で、単なる孫文の恋愛エピソードと思っていた宋慶齢が毛沢東と周恩来と共に登場したのは吃驚した。そうか、「宗家の三姉妹」の一人なんですね。僕は未見で気がつかなかった。
・キャストとしては原田美枝子が梅屋の娘で本編の聞き役、夏川結衣がその母親で印象的演技をしている。この直接からみのない(現在系と回想系だから当然)二人の連携が良かった。あと、狂言回しの篠井英介が好演していましたね。柳葉敏郎はそのまんま。それでいいんでしょう。
・原案の小坂文乃さんは庄吉の曾孫かな。最後の日中友好シーンに本人が登場していました。

hirot15 at 10:02|PermalinkComments(0) TV 

2014年02月26日

捕われの町 CC

THE CAPTIVE CITY 1952年
ロバート・ワイズ監督 リー・ガームス撮影 ジョン・フォーサイス ジョーン・カムデン ハロルド・J・ケネディ マージョリー・クロスランド ヴィクター・サザーランド レイ・ティール マーティン・ミルナー イアン・ウルフ

新聞社の編集主幹に助けを求めていた男が突然、変死してしまう。彼は警察を巻き込み組織犯罪の実態を探り始めるが、やがて組織から追われる身となってしまい…。

・小さな町で新聞記者として平和に生活していた主人公は、自分に助けを求めて来た者の言い分を信じる気にならず、実際、確認してもそんな痕跡は見つからなかったので、そのことを軽んじてしまうが、男は死んでしまう。それが気になり、改めて、彼自身で本気で取材を始めると、彼自身に周囲からのプレッシャーがかかってくるという展開。
・個人が国家に対してプレッシャーをかけられる(それが赤狩りから国家機密まで、背景は様々であるが)という映画は、最近でもよくある題材だが、この映画は多分、その原点的作品であると共に、これが小さな町の事件であることがなかなか効いている。昨日まで友人同士だった(とお互い思っていた)のが、たちまち関係性が崩れてしまうこと自体が恐怖かもしれない。警察署長が、自分が署長になった時、どんな町であって欲しいか、住民の民意は聞いて、自分は民意に添って治安を守っているという言葉がなかなか重いかもしれない。住民にしても、ちょっとした賭博を取り締まられることは困るが、しかし背景には組織暴力があることに気がついていない(目を背けている)わけだ。
・初期とはいえ、ロバート・ワイズは期待を裏切らない、ピリリと辛い小品。

生まれながらの殺し屋

ロバート・ワイズの二本での最後の公開作品は「スター・トレック」なんだ・・・その後、未公開作品を1本、TVMを1本撮っていますが・・・「スター・トレック」までは2-3年に1本とコンスタントに撮っていたのですが、それ以後は26年で2本だけ、です。



hirot15 at 17:00|PermalinkComments(0) 映画 

2014年02月25日

時は立ちどまらない DD

堀川とんこう監督 山田太一脚本 中井貴一 / 樋口可南子 / 黒木メイサ / 吉行和子 / 柳葉敏郎 / 橋爪功 / 岸本加世子 / 倍賞美津子 / 渡辺大 / 神木隆之介

あの日から3年-。山田太一が「東日本大震災」をテーマに描く、絶望と希望の物語。同じ被災地に生きながら、運命を分けた二つの家族。それぞれの葛藤と人間の本音を、生き生き細やかに描き出す。

・ピンとこなかった。結婚を決めたカップルが両家族の顔合わせ会を開いたが、その直後の震災で結婚相手の男は死に、両家族の明暗は分かれた。山の手で被害は少なかったヒロインの家族は相手の家族に出来る限りの援助をしようとするが、相手の家族は強硬手段をとって拒絶する。この強硬手段が山田太一的捉え方なのでしょうが、僕は納得がいかなかったし、その後の展開も総てピンとこなかった。(ヒロインが相手家族に語る彼との思い出、その結果の弟の暴走、それを受けるヒロインに、両家族の亭主同士の過去の確執)
・最後のシーンがポイントなんでしょうが。これもやっぱり納得のいくものではなかった。被災地に入り、ちょっとは何が描かれるか、期待したけど、これじゃねぇ。
・これだけの時間を経て(長くもあり、短くもある時の経過)、こういう形でしか震災を描けないのが情けない気がする。前に見た「かつお」の方がずっと的確に震災をとらえていたと思う。



hirot15 at 21:10|PermalinkComments(0) TV 

2014年02月24日

国境事件 CC

Border Incident 1949年
アンソニー・マン監督 リカルド・モンタルバン ジョージ・マーフィ ハワード・ダ・シルバ

アメリカ・メキシコ国境の町を舞台に、労働者を不法入国させる闇組織を摘発するべく潜入捜査を行うふたりの捜査官を描く。

・最近見たアンソニー・マンの初期作品(「夜のストレンジャー」「必死の逃避行」「サイド・ストリート」)にはちょっとがっかりさせられたが、これはなかなかの力作。潜入捜査が行なわれるわけだが、ちょっとドキュメンタリー・タッチだが、潜入捜査員が二人別々というのが終盤に効いてくる。(敵味方なら香港映画でよくあったが、こちらはアメリカとメキシコ、それぞれの捜査官だ) この展開は、いかにもマン的なのかもしれない。
・冒頭近くで描かれた底なし沼が、クライマックスで舞台となり、それがなかなかのサスペンスを生んでくれる。氷などが割れる、というのでなく、純粋な底なし沼のサスペンス、って子供時代以来の原初的恐怖シチュエーションのような気がした。



hirot15 at 23:09|PermalinkComments(0) 映画 

2014年02月23日

「黄金のバンタム」を破った男 CC

「黄金のバンタム」を破った男~ファイティング原田物語
児玉宜久演出 百田尚樹原作 龍居由佳里脚本 市原隼人 / 伊藤蘭 / 内山理名 / 村田諒太 / 八重樫東 / 井上尚弥 / 平田満 / 片岡鶴太郎

昭和35年12月、17歳の原田政彦(市原隼人)は、プロデビューしてから無傷の12連勝でフライ級東日本新人王戦決勝に進んだ。対戦相手の海老原博幸も 無敗だったが、原田はこの試合に勝利し東日本新人王になる。一カ月後、所属する笹崎ジム会長・笹崎たけし(片岡鶴太郎)は原田に紙を見せる。そこには原田 のリングネーム“ファイティング原田"と書かれていた。

・市原隼人は適役だし熱演している。しかし感動させてくれるのは伊藤蘭が演じる母親、そして内山理名演ずる姉も二人を好助演している。母親の闘病シーンを原田自身の努力シーンと重ねて描いている。
・実際、このドラマ自体、練習シーンは多く描かれるが、実際の試合シーンには重きを置いていないで、描写も少ない。エンターテインメントとしてならば必須の試合そのものを見せるドラマでは無くしている。しかし「あしたのジョー」の力石がやった減量の為に水道の蛇口を針金で縛るエピソードはそのまま描かれていた。
・クライマックスだけはしっかり試合が描かれ、同時に初めて母親が観戦する。ここでもうまく母子のクライマックスを重ねている。
・片岡鶴太郎が適役のジムの会長を演じてトレーナー・シーンを演じているが、市原以上に減量しているように思える痩せ方で、思わず心配してしまう。歳のせいかと思ったけどまだ59才なんだよな。


hirot15 at 01:14|PermalinkComments(0) TV 

2014年02月22日

ツナグ BB

2012年制作 日本映画
平川雄一朗監督&脚本 辻村深月原作 松坂桃李 / 樹木希林 / 佐藤隆太 / 桐谷美玲 / 橋本愛 / 大野いと / 遠藤憲一 / 別所哲也 / 本上まなみ / 浅田美代子 / 八千草薫 / 仲代達矢

祖母(樹木希林)から“ツナグ”を引き継ぐことになった高校生の歩美(松坂桃李)は生者と死者の再会をコーディネートすることに。“ツナグ”を通して、生と死、「真実」の重みについて深く思い悩む彼が出した結論とは!? 歩美の葛藤と成長を描いた感動作。

・珍しく地上波で見たのでカットがあるかも。そもそも一度見た事があると思っていたが、初見だった。似たような設定の映画を見た記憶があるのだけど。(「憑神」かと思ったが違っていた。あ、「イキガミ」だった。ちなみに「梅ちゃん先生」まで松坂は女だと思っていた) 公開時(DVDレンタル時)には気にしなかったけど、桐谷美玲、橋本愛、大野いと、松坂桃李も出ている。特に橋本愛のキャラはちょっと衝撃的な負のキャラだ。この生死を分けても親友同士の二重(三重?)の心のすれ違いの切なさよ。橋本愛はこの一年で「あまちゃん」「さよならドビュッシー」、本作と、役柄とはいえ親友関係の葛藤であまりにも切ない。しかし彼女のパートが終った後の彼女の姿は観れて良かった。
・一方桐谷美玲は「荒川アンダー・ザ・ブリッジ」に続いて花開いた感じ。本作では、彼に会う事は自分を彼から消す事と分かっていて、しかし彼を前に進ませる為に会う、桐谷美玲のし性は見事だ。
・樹木希林は最近のCMでもそうだけど、本作あたりから本格的にアッチに行ってしまった感じですね。正直、三組のエピソードの後での松坂桃李のエピソードの真相は弱かったが(それまでの三組が強烈過ぎた)、エピローグ(松坂も含めて四組のその後の描写)は奇麗な終り方だった。
・千代ちゃんの命日にこの作品を見た事に意味を感じてしまう。




hirot15 at 21:30|PermalinkComments(0) 映画