ようこそ hirot'sBlog へ

2004/11/25
本BLOGの公開を
開始しました。
映画は、今世紀に入って
ほとんど劇場では
見ていません。
主にDVD、CS、BS放送
による観賞です。
表題後ろにあるのが評価で、
前は客観点(出来の良さ)、
後は主観点(好き嫌い度)。
A-Eにするつもりですが
客観・主観とも
Cが及第点として、
Aが最高評価
Eが最低評価
とお読みください。
よろしくお願いします。

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プロフィール

hiro


2010年09月

2010年09月30日

少しは、恩返しができたかな 

難病と闘う卓球少年の最後の親孝行は東大合格だった…一日だけ東大に通って逝った19歳の青春と家族の実話
吉田健演出 山崎淳也脚本 二宮和也 池脇千鶴 勝地涼 勝村政信 小木茂光 高橋一生 大東俊介 浅利陽介 村田雄浩 谷啓 大竹しのぶ 郭智博 金田明夫 志賀正人

・二ノ宮和也が定期的に出演している実話シリーズの未見だった旧作。多分近日新作が放映されるという事で再放送されたものを見ました。
・勿論、内容は涙を誘うものですが、これは東大受験という内容なので、二宮の演技的見せ場は少ない、せいぜい自ら坊主になることと、喋り方のろれつ程度。昼の時間帯でやたらCMが多くてうんざりし(これは内容に関係ないけど)、こんなものかな、と思っていたら、一ヶ月後という後日談にヤラレましたね。エンディングも悪くないです。

シリーズ
マラソン
DOOR TO DOOR

シリーズ外
天国に君に逢えたら



hirot15 at 00:43|PermalinkComments(0) TV 

雪冤 

死刑囚の息子は無実だ 冤罪を訴える父に届く密告電話!沈黙の15年に秘められた衝撃の真実!
黒沢直輔監督 大門剛明原作 西岡琢也脚本 橋爪功 吹越満 大和田美帆 本田大輔 林泰文 鶴田忍 波岡一喜 木下ほうか 神山繁 加藤武

ネタバレします。
・橋爪演ずる主人公は元刑事弁護士。死刑反対派の彼は死刑囚を無期懲役に減刑にし、15年後に出所した犯人は雇い主とその娘を殺して自殺した。その後、彼の息子が友人二人を殺した容疑で死刑判決を受け、息子は黙秘を貫いて父親と絶縁した。しかし父親は息子の無実を信じて再審運動をしている。そんな彼が勤める新聞配達屋に入った新人が、実は彼が減刑させた為に父と妹を殺された男と感づく。
・ご都合主義の極みではあってもここには究極の命題がある。主人公は死刑廃止派だったにもかかわらずその行動により罪の無い二人の人物を死なせてしまう。更に自分の息子まで死刑に処せられる。もっとも、ここで問題は、彼が減刑させた犯人はまぎれもなく殺人犯であり、彼の息子は実は冤罪であること。
・ということがこの物語のようにはっきりしていれば問題は無い。しかし実質は冤罪は死刑までにはらされなかった。僕は死刑制度賛成なのですが、この物語を見はじめたときは冤罪なのだから死刑になることに反対した。しかしこれが現実で第三者ならば死刑に賛成してしまう自分がいる。だからといって死刑制度自体はまだ賛成なのですが。
・ここには主人公以外も、前述の妹と父親を殺された被害者遺族もいれば、息子が容疑をかけられた事件の被害者遺族もいる。
・本作は非常に重大な命題を扱っているが、只一つ明らかな間違いは、最後に主人公が「息子は恋する人をかばう為に死刑になったのか」と叫んだところ。それは違うでしょう。彼は、この事件の犯人ではなかったけれど、自分たちが殺した犯人の、只一人の生き残りだから、その償いの為に死刑になったのだ、と言いたい。
・吹越満が珍しく颯爽とした弁護士を演じている。大和田美帆は重要な役なのにひとつはじけ損ねているが、これは脚本のせいだから仕方ない。加藤武が久々、存在感を出してくれたのが嬉しかった。
・東京12チャンネルは死刑制度キャンペーンでもするつもりなのでしょうか。本作の後、死刑を扱った連続ドラマを放映予定のようです。


hirot15 at 00:40|PermalinkComments(0) TV 

2010年09月29日

舞台「鉄人28号」 DD

押井守演出&脚本 横山光輝原作 川井憲次音楽 南果歩  池田成志  サンプラザ中野くん  池田成志  ダイアモンド・ユカイ

・うっひゃあ。こいつは困った。まあ、予想すべきだったのかもしれませんが。結構、「鉄人28号」として期待していたもので(公演中も見たいと思って時間を調べたりしたのだけど)、こういう作品に仕上がるとは。正直、見に行かなくて良かった。もしも公演を見に行っていたら、がっくり落ち込んでいたことだろう。
・つまり、これはタイトルと人物名だけは鉄人を借りていますが、実質的に「鉄人」ではなく
押井守ワールドなのです。勿論、僕だって舞台で鉄人とオックスがプロレスしてくれるとは思いませんでしたが、特に初期鉄人ならば、舞台化して面白くすることは可能と思っていました。実際、今川版アニメでは(予算の都合も大きかったのでしょうが)、ロボットアクション・シーンはかなり少なかった。序盤における鉄人の不在や、鉄人登場後の操縦機争奪戦などは充分舞台化可能と思ったのですが、本作はそういう作品ではなかった。むしろ、原作を尊重した上で自分の世界に引き込んだ「うる星やつら」や「パトレイバー」とは違い、最初から舞台で鉄人を暴れさせられないという制限事項を逆手に取り、鉄人はその世界に存在するだけで、そこで、押井守ワールドを繰り広げる。
・始まりは東京オリンピック開催直前、深夜の野犬狩りから物語は始まる。つまり近代都市に野犬は困るが、白昼に野犬狩りをすることもまた近代国家としての体面にかかわるということ。そこらの明治以降の蘊蓄が
押井的に滔々と語られる。
・ここにおいて登場する大塚署長が驚き。サンプラザ中野(くん、がつくのですか?)が演じて、オリジナルのノーマル・キャラでなく、一種の狂気のキャラとなっている。更に敷島博士は見事にタテマエの正義の科学者、そして南果歩演ずる金田正太郎は・・・・ 学校に通いながら(小学校?中学校?)、鉄人が心配と早退してスポーツカーを飛ばして研究所に参上、事件となるとピストルを取り出して、大人に「護身用だぞ」と注意される。(この中途半端な倫理観が逆に笑える) ちなみに操縦機は原作の形に近いが、舞台らしくかなり大きめに作ってあり、肩に背負える紐がついている。(ほど大きいということ)
・敵は東京オリンピック開催を邪魔する人狼党。人狼党は、野犬のリーダー
「有明フェリータ」や、不穏分子として指名手配犯「立食い師ケツネコロッケのお銀」(南果歩二役)を保護している。ここで捕われた正太郎は人狼党首領(ダイヤモンドユカイ)やお銀と話すことにより敷島の正義感とどちらが正しいのか分からなくなる。このような展開を、ミュージカルとして展開させていくわけで、例えば正太郎が悩むシーンは首領と敷島が正太郎をはさんで取合う歌と踊りが展開するわけです。
・まあ、僕の期待とは違っていたわけですが、これはこれで押井守世界としては成立しているわけで、それに対して文句はないのですが、しかし舞台劇を映像として残す、その映し方という意味では、かなり疑問を感じました。舞台劇は基本的に観客席から舞台全体を見せることを前提に演出されている筈なのですが、或は最近ならば、強調したい一部分をスクリーンに大写しすることも可能でしょう。しかし、このDVDのように、ほとんど全体を無視して、映画的に部分のクローズアップを多用するのは、舞台構成を活かせないばかりか、舞台としてみせるべきでないものまで映してしまう。例えば南果歩はおそらく舞台としてならば少年正太郎を演ずることに無理は少ないのだが、これだけアップを多用されると、無理は見え見え。勿論、映像の利点を活かしていくつかのアップを否定するつもりはないが、これだけやられてしまうと。
・この舞台はユーロスペースで短期間上映されたというから、おそらく、このDVDと同じ映像が公開されたのだと思うし、ならば映像公開用に舞台演出とは別に、映像公開用に演出された作品とは思うのだが、それにしてもこの演出には疑問を持つ。(ちなみに、本作とは姉妹編として舞台のメイキング
28 1/2 妄想の巨人が製作公開されている)






hirot15 at 00:29|PermalinkComments(0) ETC 

2010年09月28日

誰かが私にキスをした CB

誰かが私にキスをした Memoirs of a Teenage Amnesiac
ハンス・カノーザ監督 堀北真希  松山ケンイチ  手越祐也  アントン・イェルチン  エマ・ロバーツ  カイリー  桐谷美玲  清水美沙  桐島かれん  渡部篤郎

・堀北真希の主演ということで見る気になっただけで、宣伝の段階から内容には全く期待していなかったし、多分、実際に見方によってはそういう映画なのでしょうが、僕は予想外、楽しく見れました。それは勿論、堀北真希がしっかり存在感を出せていること(本来の目的にかなったこと)もありますが、映画自体も何か面白い。それはちょうど直前に見た典型的青春映画「ソラニン」が今の僕には何とも鬱陶しかったのとは対照的。馬鹿馬鹿しくとも、これなら見れる。あと、見てから監督を確認したら、あらま、以前HIDE.Oさんが結構絶賛していた「カンバセーションズ」の監督でーはありませんか。その時はHIDE.Oさんに聞いた内容がそれこそ鬱陶しそうで(今読み返しても鬱陶しそうと思う)敬遠していたのですが、これは見るべきかも、と今更。
・ストーリーを語るとそれこそ馬鹿馬鹿しい。つまずいた時に持っていたカメラを守ろうとして階段からダイビングしてしまったヒロインはその怪我で4年間の記憶を失う。アメリカンスクールに通っていたが、怪我は癒えて復学するが、通った記憶はない。彼女が怪我した時に助けた初対面の男(松山ケンイチ)、彼女の親友でイヤーブック(アメリカンスクールでは毎年日本なら卒業のときだけのようなアルバムを作るの?)編集仲間の同級生(
手越祐也)、そして見舞いにも来なかった覚えていない恋人(アントン・イェルチン)。記憶を失いながらも以前の生活を続けようとするが、彼女は常に違和感を持ち、自己以前に知古はなかった松山に惹かれるが、彼は転校生で転校前の悪い噂がつきまとっている。そんな彼女に苛つく手越、そして最も違和感を持つアントン。彼女はある時決意し、以前の自分から離れて自分の思うように生きようと、アントンと別れ、イヤーブック編集を降り、松山と恋人同士になるが、松山は自分の過去は全て事実であり、自分がまた悪い方に向かったら迷わず別れてくれ、と言う。そしてやがてそれは本当となり・・・
・堀北真希はショートヘアが似合う。僕はどちらかと言えばロングの女性の方が好きなのですが、堀北は圧倒的にショートが似合い、この映画は彼女のロングから始まり、途中でショートにすると(それがある意味過去との訣別で、直接には僕と同じロング好きのアントンとの別れにつながるのですが)一気に彼女の魅力は全開となる。(しかし決してこの映画の影響でロングが堀北に似合わないと思うのではなく、記憶をたどると魅力的な堀北はほとんどショートだ)
・結末にはある種違和感もあり、途中、手越の存在も、ある意味自分に似ているからか、かなり苛つくのだけど、それでも全体としてはそれなり面白く見れ、途中、スライドショー的、或は描写にスライドショーをはめ込んだような表現があるのだけど、あざといとは思いつつ、やはり面白いと思ってしまう。昔僕がiPhotoなどで試みた偶然の写真を撮る為にカメラを放り投げてシャッターを切るようなシーンもある。(後でメイキングを見たら、放られたカメラは毛布でキャッチされていた)
・最初の企画は、日本人キャストがアメリカで話を展開する予定が、逆に日本のアメリカンスクールに監督が変更したという。それも良い選択だったと思う。違和感無く、違和感のある状況を上手く創り出し、しかも監督自身もある程度異国で手腕を発揮出来ている。渡部篤郎と桐島カレンの存在も良い意味で日本なのに日本ぽくなくて良い。全てアメリカンスクールに通うような家庭にマッチしている。
・繰り返すが、ドラマ自体は陳腐だが、しかし映画自体はそれなりに面白く、勿論、堀北真希は魅力的だった。(意外に堀北が好演する映画は少ないのだが、このように意外なところで彼女の魅力は全開する。例えば期待の「東京少年」は駄目だったが、期待しなかった「恋する日曜日、私恋した・・」(TVドラマの映画化)は良かった)

Zom's





hirot15 at 00:02|PermalinkComments(0) 映画 

2010年09月27日

ソラニン CC

三木孝浩監督 宮崎あおい  高良健吾  桐谷健太  近藤洋一  伊藤歩  ARATA  永山絢斗  岩田さゆり  美保純  財津和夫  近藤洋一

・青春映画だなぁ。問題は見る僕の側がその気分になれなくなっていることなのでしょう。やっと少しばかり興味が持てたのは、宮崎あおいが行動をおこすところあたりから。
・前から何度か書いていると思うけど、宮崎あおいは苦手、というかあまり好きでなかった。前作の「少年メリケンサック」は思い切ったコメディを演じているようで面白そうと期待したけど、やはり駄目だった。ただ、ちょっと前からCMで宮崎あおいが唄っている、あのCMは珍しく好感を持っていて、その影響かどうか、本作でも宮崎あおいが自分で唄おうとした(演奏しようとした)ところで興味が持てたのか。
・岩田さゆりの存在感が面白いと思ったのに、見せ場がなくて残念。桐谷と近藤、バックふたりは存在感があって良かった。財津和夫はともかく、美保純は、何の為に出てきたんだ? 全く無意味。折角布石を打っているなら、後で使えよ、って。伊藤歩は、直前に見た「花のあと」の役柄が悪かっただけに逆に本作がとってもいい役で印象が良かった。客観的に本作だけで見たら、それほどではないかもしれないけど。等々。

Zom's
うーん、ベストですか・・・




hirot15 at 00:33|PermalinkComments(0) 映画 

2010年09月26日

八朔の雪 BB

高田郁著 みをつくし料理帖1

・この作家は初読、別名で漫画原作も手掛けていたというが、こちらも多分未読。週刊ブックレビューででも知ったのかと思ったら、HIDE.Oさんのブログで知ったのですね。すっかり忘れていたけど、引っ掛かりがあったので予約していたのでしょう。今、HIDE.Oさんの感想を読み返すと、HIDE.Oさんはそれほどでもないようだが、第一作を読み終えた限りでは、僕はとても気に入った。
・女流作家の時代小説は諸田玲子の「お鳥見女房シリーズ」が好きだが(あれは完結しているのでしょうか?)、あちらが活劇とホームドラマの混合というオーソドックスな作りなのに対し、こちらはまさにHIDE.Oさんが書いているように「細うで繁盛記」(と、言ってもこちらは実は僕は断片的にしか見たことがないのですが)。
・発端から展開はHIDE.Oさんが書いてくれている通りなのですが、僕が面白かったのは、ヒロインの澪が大阪出身というところですね。それが江戸で料理をすることになったことで、その風土の違いを思い知り、それにめげずに工夫していく、という展開が気に入りました。工夫以前に、東西の違いが実に興味深いのですが。(例えば、出汁が昆布と鰹の差、とか、心太を砂糖で食べるか酢で食べるかとか、高くても初物好きの江戸っ子と安くなってから食べる大阪気質とか) 澪の生い立ちの不幸と、更に助けられて仕えた大阪の料理屋の不幸、という二重の不幸な背景が、単に背景でなく、うまく現在の展開に対応していきそうな予感がするところも良い。僕は本巻最終話の過去とのつながりに感心してしまった。(単に読みが悪いだけと言われそうな気もしますが)
・というわけで、次巻が楽しみなのですが、唯一、折角レシピが巻末に掲載されているにも関わらず、自分で作る気がしないもの(読んでいるうちは充分機能している料理なのですが)なのが残念。もっとも簡単に自分で作れたら料理屋の意味が無いか。


hirot15 at 01:50|PermalinkComments(0) 小説 

2010年09月25日

花のあと CD

中西健二監督 藤沢周平原作 北川景子  甲本雅裕  宮尾俊太郎  佐藤めぐみ  伊藤歩  柄本明  國村隼  相築あきこ  市川亀治郎

・北川景子も佐藤めぐみも好きなので、結構期待していたのだけど、二人ともがっくりするくらい和装が似合わず、時代劇にあっていないことを痛感。ただし、北川景子の殺陣だけは練習の甲斐あってか、映画の中では唯一、張りの在る場面に仕上がっていた。それ以外はひたすら風景と雰囲気(台詞無しで表情で見せること)で映画の風格をあげようとしているのが逆にあざとく感じる。
・毎回書いていると思うのですが、藤沢周平は読まず嫌いです。映画を見ると、読む気がしなくなる。本作においても、
甲本演ずるキャラ自体は良しとして、しかし、クライマックスで登場するタイミングがあれでは・・・まあ、これが藤沢周平であり、だから僕は藤沢周平が嫌いなんだろうと思う。

Zom's
あ、「青い鳥」の監督なんだ。うーん。良くも悪くも原作が出てしまう監督なんだな、って両作とも原作読んでいないのだけど。



hirot15 at 00:39|PermalinkComments(0) 映画