ようこそ hirot'sBlog へ

2004/11/25
本BLOGの公開を
開始しました。
映画は、今世紀に入って
ほとんど劇場では
見ていません。
主にDVD、CS、BS放送
による観賞です。
表題後ろにあるのが評価で、
前は客観点(出来の良さ)、
後は主観点(好き嫌い度)。
A-Eにするつもりですが
客観・主観とも
Cが及第点として、
Aが最高評価
Eが最低評価
とお読みください。
よろしくお願いします。

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プロフィール

hiro


2010年02月

2010年02月28日

ガス人間第一号 BB

本多猪四郎監督 円谷英二特技監督 木村武脚本 三橋達也 八千草薫 佐多契子 土屋嘉男

演劇舞台版をTVで見て、オリジナルを見返したくなった。録画はしていたものの、多分、再見するのは高校か浪人時代以来。池袋文芸座で見ただけと思う。当時は単なる東宝特撮の名作として見たが、今、改めて見返すと、これほど凛とした魅力と若さを持つ八千草薫を見るのは初めてと気がついた。八千草薫は今に至るまで、恐ろしいほどに可愛さを持つ女優であることは分かっていたが、僕の八千草薫に対する認識は(当然、宝塚時代を知らない故に)TVでの彼女のイメージがほとんどであることに今更ながら気がつかされた。確かに「宮本武蔵」の彼女は知っているが、本作は遥かにその存在感を凌ぐ。他の作品は(あまり多くないと思いますが)知らないけれど、本作こそ、宝塚時代とTV時代の間に在る最も美しい八千草薫を残す一編なのではないか。本作における八千草薫は他の出演者と確実に一線を画している。(唯一間に存在するのが左卜全) 勿論、舞踊における彼女は素晴らしいが、たとえ留置所に入っていても彼女の佇まいは素晴らしい。これが、ガス人間たる土屋嘉男との対比となる。一方で、好演しているにも関わらず、本作ほどヒロイン(佐多契子)の影が薄い作品はないだろう。主人公たる三橋達也さえ喰われている。圧倒的な八千草薫の存在感と、ガス人間の悲劇。
舞台版におけるクライマックスは、本作を見れば、残念ながら吹っ飛んでしまう。(中村中のクライマックスは良いと思ったけど、オリジナルのダイジェストだったのか、という印象)
残念ながら、細かい部分で(何故ガス人間が扉を開ければならないか、開けるならば札束と一緒に出なければ意味が無い等)描写的瑕疵はあるものの、間違いなく本作はほとんど東宝特撮映画を芸術の域にまで高める一作だったと思う。「ゴジラ」においては社会派の観点はあったものの、芸術の域に達したのはもしてかして唯一本作なのではあるまいか、そして間違いなく、本作は映画における八千草薫の誇るべき代表作と再認識した。



hirot15 at 00:50|PermalinkComments(0) 映画 

ガス人間第一号 CC

後藤ひろひと演出 木村武原案 高橋一生、中村中、中山エミリ、伊原剛志、水野久美、三谷昇、山里亮太

NHK教育で放送された舞台中継。原案は勿論、東宝特撮映画だがかなりコメディ色を強め、日本舞踊を歌手に変更、中村中がヒロインを演じてちょっと「オペラの怪人」的雰囲気を出している。ガス化する特撮も舞台としてなかなか見事。南海キャンディーズの山ちゃんが鑑識(?)を演じているが、残念ながら「相棒」の二番煎じ的で、しかしパロディになっていないのでちょっと空振りしている感じ。その他は、まあそれなりに成功したキャスティングでしょうか。(山ちゃんは脚本キャラが悪いのであって演技自体は悪くない) 中村中は非常に良いが、どうせならもう一歩ミュージカル仕立てにして、事件の基となったグループサウンズも回想的に登場させたら「オペラの怪人」を上回り、「ファントム・オブ・パラダイス」的になったかもしれない。ともかく、もう少し中村中の歌をしっかり聴きたかった。(今回まともに聴けるのは三回くらい?)
コメディエンヌとしての中山エミリも良かった。井原剛志もしっかりコメディとして受けている。こうしたコメディ面と、テーマである異端者の悲恋を中村中、高橋一生、そして三谷昇が雰囲気に合わせた軽快に助演をしている。
水野久美のキャスティングは嬉しい。映画版に彼女は出演していないが、何と言っても彼女は東宝特撮の表象的女優ですから。そして彼女を活かした最後のオチは見事だった。



hirot15 at 00:27|PermalinkComments(0) TV 

2010年02月27日

紐育の天使 CC

ベン・ヘクト監督 ダグラス・フェバンクスJr. リタ・ヘイワース トーマス・ミッチェル ジョン・クォーレン ラルフ・セオドア ジョン・クアラン ジョージ・ワッツ

数々の名作の脚本を手掛けているベン・ヘクトの自身による監督作品ですが、残念ながら切れ味は鈍い。演出が悪いと言うより脚本自体が非常に凡庸に感じるのが特に残念なところ。
内容は悪妻により横領をしてしまった男が明日の早朝までに3000ドルを返さなければ警察に連絡すると言われ、自殺しようと遺書を書くが、きっかけがつかめないまま、その遺書を泥酔した(落ち目の)有名脚本家(トーマス・ミッチェル)にみられ、ダンサー志願の女(リタ・ヘイワース)やチンピラ(フェアバンクスJr)と共に男を助けようと策略を練る・・・という話。これがコン・ゲーム的に冴えた内容ならば面白くもなるのだが、これが非常に凡庸で、ベン・ヘクトのものとは信じられない。が、一方で、逆に奇跡的な切れ味でなく、(勿論、奇跡や天使も関係なく)、地道にまとめあげたところがせめてものプライドかもしれない。特に、コン・ゲームもたけなわのところで、ポーカーゲームに力点を置かず、泥臭く、人情味で可愛そうな男を助けようとする姿。そして一方で、策士たるトーマス・ミッチェルの突然の退場の仕方こそ、本作のクライマックスだったかもしれない。これによりコン・ゲームは軍師を失い頓挫せざるを得ないわけだが、それを黙って送り出すリタ・ヘイワースの眼差しは良い。そういう目で見れば、ボクサーくずれに挑んで滅茶苦茶ノサれるフェアバンクスJrの姿もある意味感動的なのだろう。


at 00:21|PermalinkComments(0) 映画 

2010年02月26日

マスコミという悪

改めてフィギュアを見直して、前に書いた事とほとんど印象は変わらず、ただカナダの三位は地元贔屓の典型とか、長洲未来は大技はなかったかもしれないが、見ていての安定感としてキム・ヨナの次に良かったとか、再確認した。長洲未来に対する日本のマスコミの対応も同じ。ほぼ無視。
日本人は血よりも、ひたすら日本国籍だけを大事にするのか? それとも、もしかして長洲未来を日本選手として引き止めなかった連盟がその責任を追及される事を怖れて、扱わないことをマスコミに圧力でもかけているのか?
カナダの地元贔屓は日本の問題ではないから、日本だけの問題ではないのだろうが、それにしても日本のマスコミは、最近(いや以前からか)、もしかしてマスコミが日本を駄目にしているのではないかと思えてならない。政治も事件も芸能もスポーツも全て権力に媚び、自らの権力に固執するマスコミ。それが日本人の世論を誘導している。
ペンは剣よりも強し、というのは事実だが、剣よりは強くとも権力には弱く、だからペンは自らを悪用しているのではないか。そして多くのマスコミは恐らく自覚無く自らの力に酔って悪の手先となっているのだろう。
そしてそれに対抗出来る唯一の手段が、現在のところインターネットなのかもしれない。


hirot15 at 22:36|PermalinkComments(0) ETC 

今週の宿命 1969-2010

うーん。ドラマチック、そしてドラマチックな構図。しかし全体としては大河ドラマ的雰囲気があったのに、結局、単なる血縁を巡るこじんまりしたドラマになってしまいそうでちょっとがっかり。
北村一輝は連続ドラマ初主演で熱演している。真野響子が一人悩んで悪役になって可哀想。勿論本物の悪役は奥田瑛二。一方田中健は存在感の無さが逆に存在感になっていて面白い。小池栄子は前回まで主役級に活躍していたのに、このまま尻つぼみで終ってしまうのか?


hirot15 at 22:02|PermalinkComments(0) TV 

続・フィギュアについて

全部競技が終わった直後の文化放送のニュース、太田さん、金銀銅と五位の安藤だけしか取り上げないのはどうかと思う。四位は長洲未来だし、鈴木も八位入賞しているんだから。長洲はアメリカ代表とはいえ、日本国籍もあるんだし、両親とも日本人なんでしょ。日本人が八人中四人を占めたというのは凄いと思う。
今、泣きながらインタビューを受けている浅田真央が可哀想。でもSPと違い技で負けた(ミスした)のだから仕方ない。


hirot15 at 14:01|PermalinkComments(0) ETC 

女子フィギュアを見ながらの夢想

全くの素人意見なのですが、浅田真央がキム・ヨナに負けたのは選曲(とそれに伴う振り付け・演出)の差だと思いました。007を踊りきるだけで観客は最初からイメージを持っていて、そのイメージが破られなければその時点で随分有利。だいたい007のオープニング・クレジットはシルエットを使った踊りなのだから、キム・ヨナの演技はそのままオープニング・クレジットに使えるであろうものでした。それに対して、フリーにおける安藤美姫のクレオパトラは、イメージは誰でもあるものの、彼女がそれを演じる事に違和感はないか? それに曲自体もそれほど有名ではないし。
ならば、日本勢は、浅田真央が宮崎駿メドレー、安藤美姫が「攻殻機動隊」か「ルパン三世」(峰不二子)、高橋が「AKIRA」か「ドラゴンボール」あたり、織田が「ルパン三世」(ルパン)か「ポケモン」(これは良く知らないから世界での知名度だけですが)「ドラえもん」あたりで、全員一丸となってジャパニメーション攻勢をかければよかったのに、などと夢想していたら、フリーはキム・ヨナにそんなの関係なく完敗してしまいましたね。安藤美姫のクレオパトラを見ながらからロシェットの演技中までの夢想でした。これから長洲未来を楽しみにしよう。もう少しとりあげてあげてもよかったのにね。

アニメでなければゴジラでもいいか。「死の舞踏」を使っている人は結構いたから、伊福部の曲で構成すればおもしろかったのでは。安藤美姫は水野久美と無理すれば重ねられるし。
「男はつらいよ」は世界的知名度では無理、だろうな。やるなら織田でしょうが。


hirot15 at 13:44|PermalinkComments(0) ETC