ようこそ hirot'sBlog へ

2004/11/25
本BLOGの公開を
開始しました。
映画は、今世紀に入って
ほとんど劇場では
見ていません。
主にDVD、CS、BS放送
による観賞です。
表題後ろにあるのが評価で、
前は客観点(出来の良さ)、
後は主観点(好き嫌い度)。
A-Eにするつもりですが
客観・主観とも
Cが及第点として、
Aが最高評価
Eが最低評価
とお読みください。
よろしくお願いします。

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プロフィール

hiro


2009年08月

2009年08月31日

20世紀少年 ~もう一つの第2章~ CC

堤幸彦監督 浦沢直樹原作 豊川悦司 常盤貴子 平愛梨 香川照之 藤木直人 石塚英彦 宇梶剛士 生瀬勝久 小日向文世 佐々木蔵之介 石橋蓮司 中村嘉葎雄 黒木瞳 森山未來 古田新太 小池栄子 木南晴夏 六平直政 佐藤二朗

 第二章公開直前にも放送された前作の「もう一つの」が第三章公開直前にも放送された。僕にとって前回との違いは、同時期に発売されたDVDの映画公開版を、前回は「もう一つの」の後に見たのだが、今回は先に「第二章」劇場公開版を見てしまっていること。第二章の劇場公開版は僕は気に入らなかったのだが、それでもこの「もう一つの第二章」を見たのは、「もう一つの第一章」が劇場版とはっきり差別化された出来だったから。しかし残念ながら、この「もう一つの第二章」は「第一章」のように特化された存在には感じられなかった。「もう一つの第一章」が劇場版の補足として、そして原作に忠実化したもの、そして何より語りが第二章の主人公であるカンナであったことによる視点の違い、などがあったのに対し、「もう一つの第二章」は何とも言い難い印象。既に劇場版を見ているので、カットされたシーンというのは印象に薄いのだが(逆に未見のシーンは見つけやすい)、印象に大きな誤差はなかった。唯一、マルオ(石塚)がともだち暗殺を謀って断念するシーンだけは大きな未公開シーンだった。そしてその場面でこの暗殺を春波夫(古田新太)が容認しているシーン。あと、終り方も結構思い切った省略で、むしろDVDより第三章を見ようという勢いはつきそう。
 なんで正編であるDVDがDD評価で、映画宣伝番組である「もう一つの第二章」をワンランク上のCC評価にしてしまったかと言えば、逆に言えば、第一章はDVDを見る価値はあったけど、この第二章は「もう一つの」だけで充分、DVDを見る価値はないんじゃない? と思えたから、かな。(あ、ユースケサンタマリアのエピソードがなかったけど、僕、あの演技が好きじゃないからむしろ良かったのかも?)(そう、第二章はユースケ、小日向、佐藤二朗と三人もウザい演技があるんだよね)


at 00:40|PermalinkComments(0) TV 

2009年08月30日

にぃにのことを忘れないで CC

にぃにのことを忘れないで-脳腫瘍と闘った8年間
錦戸亮 田中麗奈 黒木瞳 陣内孝則 白川由美 山田涼介

 24時間テレビ(愛は地球を救う)のドキュメンタリ・ドラマ。悪くない出来でしたが、やっぱりアンハッピーエンドは辛いですね。本作の場合、最初にその部分を描いて、結末を知らせているわけですが。(その後を描いたエンディングが良く言えば感動的、悪く言えば技巧的)
 まあ、キャスト全員が熱演していることは確かです。黒木瞳は勿論、陣内も白川由美も若手の錦戸、山田の両名も。この家族愛の中で作中でも本人がぼやきますが、田中麗奈がヒロインとして影が薄くなってしまっているのが可哀想、というか、この部分だけ、残念ながら無理に作ったエピソードのようだった。
 感動ドキュメンタリは二宮君がシリーズ的に連作していますが、あちらは前向きな題材なところがいいな、と思ってしまう。



at 00:09|PermalinkComments(0) TV 

2009年08月29日

20世紀少年<第2章> 最後の希望 DD

堤幸彦監督 浦沢直樹原作 豊川悦司 常盤貴子 平愛梨 香川照之 藤木直人 石塚英彦 宇梶剛士 生瀬勝久 小日向文世 佐々木蔵之介 石橋蓮司 中村嘉葎雄 黒木瞳 ユースケサンタマリア 森山未來 古田新太 小池栄子 木南晴夏 六平直政 佐藤二朗

 三部作の第二作って結構面白いものが多い印象があるのだけど(「帝国の逆襲」の連想? とにかく大風呂敷を広げられる印象)、これはつまらなかった。平愛梨扮するヒロインの造形は悪くないのだけど(だから第一部における第二部の予告は面白そうだった)、第一部における設定の面白さがブッツリ断ち切られてしまっている感じ。なんだかんだ言って盛り上がったケンヂとともだちの最後の対峙シーンの盛り上がりはどこにいってしまったのか。ユースケサンタマリアにしろ、小日向にしろ、全く盛り上がらないし、第一部のメンバーに生彩は無いし、教会シーンからともだちの暗殺シーンの(一応クライマックスの筈なのに)つまらなさ。カッコつけているようで全然カタチになっていない。ともだちランドのエピソードも失笑気味。中断のサスペンスにしてももう少しちゃんと後始末を描くべきだろう。
 なんか第三部に向けて完全失速状態だけど、墜落は避けられるのでしょうか? 結局、大風呂敷を広げたのは第一部で、第二部は広げた風呂敷の中にいらぬものを置いていっただけみたい。こんなものを入れて風呂敷を閉じてもなんにもならないぞ。
(ちなみに原作は第一部の序盤部分しか読んでいません)

Zom's


at 00:01|PermalinkComments(0) 映画 

2009年08月28日

ふたつのスピカ DD

 原作漫画は完結寸前のようですが、間違いなく大傑作です。そしてその原作からNHKはアニメ版とドラマ版のふたつの「スピカ」を製作しました。アニメ版はかなり原作に忠実ですが(時系列を崩している所まで原作を踏襲しており、アニメから入った僕はかなり戸惑いました)、残念ながら原作に追いついてしまい、完結まで描かれることはありませんでした。(今後に完結までを描く続編は期待しますが) 一方、ドラマ版は、原作のリアリティ部分のみで構成し、ファンタジー部分(言い換えればリアリティの無い部分)を消去して構成しました。逆に言えば、原作の宇宙飛行士訓練描写は、ドキュメンタリーなどで検証すると驚くほどリアリティに満ちています。そこのところにライオンさんや、クローン人間であるマリカ等、リアリティから遊離した要素を加えて原作は成立しています。まだ完結編を読んでいないのですが(完結は秋、僕はその前前巻で完結を待っています)、恐らく大傑作の結末となることを期待しています。
 で、今回のドラマですが、その前半はファンタジー部分を削除した所で、多分、原作ファン(僕も含みます)は複雑な心境、もっと過激な人は大いなる失望を味わっているでしょうが、「スピカ」はファンタジー部分という片翼を失ってもまだ飛んでいるという感もありました。完璧なフォローとは言えず、明白に原作とは違うマリカの母親の存在など(原作は全く違った角度から父親が存在する。それもそのはず、原作のマリカはクローンであり母親は現存しない)、ひっかかりはあるものの、精神の一部、或はかなり大いなる部分をフォロー出来ていると感じます。
 このドラマは、ファンタジー部分を削ったにしては、良作であった、というのが前半の印象。いや、それにプラスアルファがあったような気がします。
 しかし後半、鈴木君が発病するところから、原作の持ち味は皆無と言っていいくらいオリジナル・ストーリーとして展開し(鈴木君は原作でも発病しますが、印象がまるでかわってきて、少なくとも僕が読んだ限りでは(つまり14巻までの印象では)展開がまったく原作らしくありません)、全く陳腐な展開となってしまいました。
 結果として原作の持ち味を台無しにしてしまったドラマ版、こうなるとNHKさん、何としてでもアニメ版も完結させて下さい。お願いします。



at 00:26|PermalinkComments(0) TV 

2009年08月27日

斬~KILL~ DD

押井守;深作健太;辻本貴則;田原実監督 藤田陽子, 菊地凜子, 溝口琢矢, 木村耕二, 森田彩華, 山口祥行, 水野美紀, 石垣佑磨, 辻本一樹

 剣(斬)をテーマとした新進監督を押井守がまとめて監修したオムニバス。

キリコ  監督:辻本貴則 森田彩華 VS. 山口祥行 水野美紀(特別出演)
捕われた妹を助ける為に乗り込んだ姉は妹を人質に取られて返り討ちに合うが、妹もまた殺されてしまう。そんな姉は妹の体に脳移植されて蘇り、復讐に向かうが・・・
 姉役で水野美紀が特別出演、冒頭で暴れてくれますが、まあそのアクションと、クライマックスの復讐戦のアクション、そして意外(?)な結末? まあアクションとしてはそれなりに楽しめるけど、あまりコクはない。

こども侍 監督:深作健太 溝口琢矢 VS. 木村耕二
 モノクロ・サイレントタッチで作られた侍世界を子供に移植した異色作。このダジャレ程度の作品。子供の喧嘩が真剣を使っての斬り合いになるミスマッチなグロテスクさが深作息子の本領なのでしょうが。それにしても、毎度言うけど、雑魚は平気で斬り殺しておいて、なんで親玉だけ斬らずに許して主人公の心の広さを示すわけ? 親玉だけ殺して雑魚は許すのが本当だろうと毎回思う。(或は雑魚を殺した責任に老いて親玉も始末しろよ、と)

妖刀射程 監督:田原 実 石垣佑磨 VS. 辻本一樹
 妖刀が現代において自衛隊員に憑依して、銃器と合体する。つまり遠くからでも剣を振ると弾丸が飛ぶわけ。で、二つの妖刀がぶつかり合うわけですが。これも単にアクションとSFXを表現したいだけの内容で、コクというものがない。ある意味退屈。

ASSAULT GIRL 2 監督:押井 守 藤田陽子 VS. 菊地凜子
 で、これがみんなが期待する押井で、そんなみんなを失望させるのでしょうが・・・これはまあ、多分、次に作る作品の予告編のようなもので。(押井の次回作は「アサルトガールズ」です) ほとんど環境ビデオみたいな映像(それでもBGMは川井憲次ですから絶品ですが)に、少しだけ、お披露目してくれる、と。それでも地味な印象の在る菊地凜子も押井に描かせれば絶品です。
 中身を見せようとしてつまらない諸作に対し、中身が無いのに格の差を見せつける作品です。



at 00:31|PermalinkComments(0) 映画 

2009年08月26日

ほんとにあった怖い話

ほんとにあった怖い話 10周年記念 京都パワースポットツアーSP

 実話ドラマ部分だけ見ました。副題の京都パワースポットツアー等はパス。
かかし」監督・脚本/鶴田法男 加藤清史郎 奥貫薫
 かかしが近づいてくるあたりは恐いのですが、結末がつまらないのは実話ゆえ?

心霊動画」脚本/三宅隆太 演出/鶴田法男 志田未来
 それなり雰囲気はあるけど、え、これで終わり? というのは実話の弱み? せめてその後除霊してもらいましたとかつけないと、逆に実話だけにマズいんじゃないの? それともいまだ憑き物と一緒に暮らしているの?

顔の道」脚本/三宅隆太 演出/鶴田法男 佐藤健 高橋真唯
 これは展開もクライマックス、そして終り方もオーソドックスに恐いですね。こういうのが実話だと、凄みが増す。フィクションだと三流ですが。前の二つの消化不良に対して、こちらは実話が効いている。

怨みの代償」脚本/三宅隆太 監督/鶴田法男 綾瀬はるか 入山法子、市川由衣
 なんてことのない展開だけど、恨む側(入山法子)が克明に描かれない(ヒロイン側の主観のみ)のに、結末に至るまで存在感があったのが上手い。間接話法的? 僕としては三女優競演が儲け物。

憑く男」脚本/三宅隆太 監督/森脇智延 上地雄輔 いとうあいこ、市毛良枝
 単なるドッペルゲンガー物じゃない、と言うと身も蓋もないか。


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罪とか罰とか CC

ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督 成海璃子 山崎一 永山絢斗 段田安則 犬山イヌコ 奥菜恵 麻生久美子 市川由衣

 知る人は知っていますがケラリーノ・サンドロヴィッチって日本人です。緒川たまきと結婚しているけど、これらの事実、僕は今調べて初めて知りました。
 何と言うかなぁ。「時効警察」なんか撮っている人だから、まあこんなもんなんだろうな。成海璃子はこの不条理喜劇を熱演しています。不条理と言いながら非常に理屈っぽくもありますが。同時間にどうしたこうしたって、面倒な描写に凝っている。でも、凝っているほどには面白くないから困りものですが。
 ツキのないグラビア女優が出来心の(自分が誤植で載っている雑誌を)万引きが見つかり、一日署長を引き受けることに。(本作によれば、一日署長を引き受ける芸能人は何かのもみ消し工作の定番らしい)
 この一日署長の警察内部も不気味で、警官達は互いの犯罪を隠し合って持ちつ持たれつ。ヒロインの補助についた警官はヒロインのかつての恋人で実は殺人狂。こうしたブラックジョーク御パレードにも関わらずいまいち笑えないのが困りもの。まあ、それでも成海璃子の熱演は見ていて楽しいし、少しだけど、麻生久美子、市川由衣も怪演してくれているので、満足と言えば満足なのですが。

Zom's
Zomさんほど気に入っていないけど、成海璃子は「神童」よりずっと良いと思います。


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