ようこそ hirot'sBlog へ

2004/11/25
本BLOGの公開を
開始しました。
映画は、今世紀に入って
ほとんど劇場では
見ていません。
主にDVD、CS、BS放送
による観賞です。
表題後ろにあるのが評価で、
前は客観点(出来の良さ)、
後は主観点(好き嫌い度)。
A-Eにするつもりですが
客観・主観とも
Cが及第点として、
Aが最高評価
Eが最低評価
とお読みください。
よろしくお願いします。

最新記事
QRコード
QRコード
プロフィール

hiro


2008年04月

2008年04月30日

ロンリーハート CC

トッド・ロビンソン監督 ジョン・トラボルタ ジェームズ・ガンドルフィーニ ジャレッド・レト サルマ・ハエック スコット・カーン ローラ・ダーン

 実録ものなのだけど、なかなかよく出来ている。「LAコンフィデンシャル」とかそういうのを期待すると違うし、「俺たちに明日はない」ともまた映画として違うのだけど、しかしどちらの雰囲気もないわけではない。犯人側の視線と警察側の視線のどちらもがかなり深く描かれている。単なるチンケな結婚詐欺師が女と関わったことによって殺人狂の夫婦に変貌していく過程の描写もなかなか上手いし、何よりトラボルタ演じる主役の刑事は監督の祖父だったというのはやはりそれなりの思い入れも強いだろう。特に妻の自殺と単なる女性の自殺事件が刑事の中で結びついて事件が見えてくるというのは、監督の意識としてはそれなりの覚悟を持って描いたのではあるまいか。ちなみに、監督の父親のキャラが、やはり刑事と息子の葛藤という重い役柄で登場している。
 クライマックス、犯人夫妻の中に残された殺した女の娘というのはかなりゾッとした。

 トラボルタとガンドルフィーニの刑事コンビが良い味を出していれば、犯人側もサルマ・ハエックに引きずられていくジャレッド・レトと、二つのコンビ(カップル)が正負対照的に作用している構図も上手かった。

HIDE.O's
 >問題はサルマ・ハエック演ずる女マーサ・ベックの
 >動機部分がどうしても弱く感じられる

僕は最初の方で彼女が浮気は許さないと宣言(他の女を愛しちゃ駄目、愛のフリをするのも駄目!)したところでへんに納得してしまっています。結局、結婚詐欺が生業なのに、その宣言が生きてしまうとこうなってしまうのか、と。恐い。(しかしこのカップルを調べてみると、実際のマーサは100キロくらいありそうな肥満で、その純愛(?)も結構凄い)


at 05:07|PermalinkComments(2) 映画 

テレビ時評・2008春の新番組

無理な恋愛
 岡田惠和脚本で堺正章主演なんだけど、どうも最近の岡田惠和は底が浅いような気がする。つまらない、とまでは言わないが、以前の新鮮な感動にはほど遠い。困ったものだけど、仕方ないのか。ただ、それでも見続けてしまうだけの力があるのも岡田の余力か。自分の姿をパロる堺正章のフォローをするかまやつひろしの助演が何と言うか・・・

ラストフレンズ
 これは初回だけで見るのが嫌になった。キャスティング(長澤まさみ、水川あさみ、上野樹理)は魅力的なのだけど、ドメスティック・ヴァイオレンスをテーマ(の一つ)にしようとしているのだけど、その表現があまりに直裁的でうんざりしてしまう。人間関係もとってつけたような構築、宇多田ヒカルのテーマソング(プリズナー・オブ・ラヴ)もテーマに近過ぎ。
 唯一、上野樹理が「のだめ」のイメージから脱皮した(実は本質を表出させた)キャラを出しているので、ちょっと今後の展開が気になるけど、このような長澤まさみは見たくないです。
(結局、第二回のDVシーンでスイッチを切った)

Around40
 これも僕には見るのが辛い設定。40前後という年齢はともかく、それに女性という枠がはまるとこれだけ辛くなるか。それを気にせず演ずる天海祐希はある意味凄い(図太い)演技だけど。

パズル
 げげ、これは連続ドラマではないのか。一話完結でこの設定は辛いのではないか。(いや、確かに「トリック」はそれをしているが) しかし学校教師が毎回このように巻き込まれるというのは・・・ 石原さとみは確かに思い切った演技だけど、しかし第一回を見た限りではまだハマれていない。まあ、第一回の事件はつまらなかったので、続き物でないのはよかったかもしれないが。
 第二回を見て、あ、これは出来の悪い「トリック」路線、二番煎じと納得。それでも見続けてしまうんだろうな。

キミ犯人じゃないよね?

 その駄作のにおいのする「パズル」のわずか一時間少々後に同局でこの作品をする不思議。
 推理作家志望の記憶力女を利用して血統だけは凄い坊ちゃん刑事が事件を解決しようとする。
 この時間帯は結構無視出来ない枠なんだけど(前番組は「未来講師めぐる」)、貫地谷しほり主演なのであまり期待しなかったら、予想外面白い。主演二人の陰陽、特に貫地谷しほりの微妙な根暗さが成功しているのだと思う。彼女を「ちりとてちん」のように真っ当に受け止めると辛いが、要潤のようにすっとぼけて受け止めるとこれだけすんなりと味がでるものか。単発の事件としても合格点だし、要潤とのコンビが絶妙。更に単発の中に全体通してのドラマもあるらしい雰囲気。
 単発としては定型を作りつつ、一つの事件として感動させる第三話には感心した。(ゲストスターはちょっと気になる星野真里。好演!) 今後に期待。

絶対彼氏
 しっくりこないと言えばこれもそうなんだけど、気楽に見れるだけ良い。相武紗季はそれなりにキャラに合っているし、速水もこみちは人間やるよりロボットやった方がいいじゃん、と感心してしまった。回を重ねるにつれ設定の奇抜さ、陳腐な人間関係が馴染み、熟れてきた。

ホカベン
 珍しい上戸彩のストレートドラマ。コメディ、スポコン、韓国風メロドラマときたけど、今回はガチガチ社会派の弁護士もの。今後の展開でこの熱さが(ドラマの展開として)暴走しなければいいが、北村一輝が多分またクセのある助演、期待出来そう。
 第二回で第一話が完了。ゲストスターが富田靖子ということに衝撃。この役者を見て、見たことあるけど誰だろう、と思いつつ、富田靖子を連想したら彼女自身だった。最近、仕方ないことだけど、往年の(憧れの)青春スターとこのような形で再会してしまうんだよなぁ。涙。
 しかしこの結末は良かった。今後の展開に期待。これまでの上戸彩とは一線を画すシリアス一直線がどこまで行けるか。

ごくせん3

 放映開始前に<2>も見れるかと思ったが再放送されなかった。(<1>は二度も再放送されたのに) しかしまあ始まってみれば、かわりばえせず。勿論、それなりに面白いが、これがそれほどの人気を得るというのは理解し難い。せいぜい視聴率15%ドラマと思うが。

ケータイ捜査官
 うーん。ナイトライダーの相棒がケータイ電話になったと言えば説明になっているのだろうか。初回一時間が二回目以降30分ドラマとなるのは良いことか悪いことか・・・(三池、押井、金子修介等が参加しているので無視は出来ないのです)

週刊真木よう子
 多分、真木よう子のオムニバスドラマになるのだろうけど、少なくとも第一回はオトナが深夜に満足出来る内容。奇しくも後述「ロスタイム・ライフ」の真木よう子主演分も見たけど、あちらよりこちらの方が出来は良い。


猟奇的な彼女

 韓国映画の日本での翻案は「ラストプレゼント」「マイ・ボス・マイ・ヒーロー」と二つの成功例を知っている。(「ホテリア」は成功とまでは言えないが) で、期待していたのですが、第一回を見た限りではかなり苦しいかな。草なぎが映画のときほどの味を出していないし、田中麗奈も「桜の国」が良かったので期待したし、結構キャラが合っているのではと思ったのだけど、日本での翻案が裏目に出ている感じ。膨らませている部分でうんざりしてしまう出来になってしまっている。松下奈緒もまた昔の脇役キャラに戻ってしまうのかな。
 第二回は前述したように途中で消した。今後、気を取り直して見るかどうかは・・・結局、映画ではちょっと我慢すれば通り過ぎる部分を連続ドラマだと延々引き延ばされるわけですよね。苦痛。

おせん
 蒼井優は好きじゃないんです。でも、まあ初回はそれなりに面白かったです。第二回は人情物としてちょっと感心した。今期意外な掘り出し物かもしれない。

ロス・タイム・ライフ
 これは終了番組。サッカーのロスタイムを模した人生のロスタイムを描いた作品だけど、質の差はあったものの、僕はサッカーは嫌いです、の一言。サッカーに縛られた描写が邪魔。真木よう子の回はちょっと失望。もっと良い話が作れただろうに。

 あと、キムタクの新作があるんだけど、五月第二週より開始なんですよね。それはまた、ということで。


at 01:19|PermalinkComments(0) TV 

2008年04月29日

呪怨 パンデミック EE

清水崇監督 アンバー・タンブリン ジェニファー・ビールス エディソン・チャン サラ・ミシェル・ゲラー アリエル・ケベル 宇野実彩子

 これは全然駄目。相変わらず恐い子供に頼っているだけ。ジェニファー・ビールスって結構好きなんだけど、こんなのに出ていると、サミュエル・フラー映画に出ていることもフロック、単なる何でも出る女優ということになってしまうよ。選んで出ていることを示さなければ。
 そうか、ハリウッド版の第一作は、僕はオリジナルより先に見たとっかかりとして結構楽しんでいたんだ。でも、それにつられて全部見たあとでこの続編を見たら、中身は何も無いも同じ。



at 09:39|PermalinkComments(0) 映画 

北村薫のミステリびっくり箱 CC

北村薫著

 「野性時代」に連載された企画に手を加えたもの。企画自体は日本推理作家協会の前身である探偵作家クラブの会報に触発された北村薫がそれに触発されて考えた企画物で、例えば第一回は会報に江戸川乱歩と木下宇柁児の将棋の棋符が掲載されていたことに触発されて逢坂剛と女流棋士の高橋和を招いての対談、及び乱歩の棋符を再現する。面白かったのは、乱歩が自分が取った持ち駒の雑魚(歩など)しか使わないこと。なるほど、自分が手にした大物は手放さないコレクター魂だ、と。ちなみに乱歩他探偵作家達は何人か初段の資格を取っていたが(名誉初段ではないかという推測、認定書は通常は会長印だけなのだが、乱歩のものには連盟及び名人の印が捺されている)、初段になった後は滅多に将棋を打たなくなったとか。負けた場合、相手に「ならば俺は二段だ」と言われるのが嫌だった?という推測。
 この調子で第二回は「忍者」、第三回は「嘘発見器」という調子で続き、これらなかなか面白い。嘘発見器の使い方が実は違う(予め設問を被験者に教えておく等)とか、日米の開発のルーツは違うが、ある時点で互いの機器を合体させて同じものを使うようになったとかいう話も面白いし、この回のゲストである北方謙三にその前(忍者の回)のゲスト馳星周がとんでもない設問を作って実体験させるあたりも笑える。北村も昔の相棒有栖川の設問で被験するのだが、こちらは全部Noと答えるというのはずるい。

 なお、本書にはCDがついていて、それには江戸川乱歩出演の文士劇、インタビュー、歌(城ヶ島の雨)、甲賀三郎の自作朗読が収録されている。珍品。


at 05:29|PermalinkComments(0) 小説 

2008年04月28日

世にも奇妙な物語SMAP特別編 CD

 新作かと思ったら、2001年放送分の再放送なんですね。どうりで若い。

★エキストラ★ 演出:星護 香取慎吾
 ちょっとミエ過ぎているけど、一応、面白く見れた。

★13番目の客★ 演出:落合正幸 草彅剛
 これも教条的過ぎるとは思うけど、まあいいか。床屋、というところが意外に効いていると思う。


★BLACK ROOM★ 演出:石井克人 木村拓哉
 これは最悪。って言うか、これがあまりにつまらなくて全体がつまらないと錯覚しかけてしまった。よくよく考えれば、これ以外は、まあそれほどひどいことはなかったことに、これを書きながら気がついた。


★僕は旅をする★ 演出:佐藤嗣麻子 稲垣吾郎
 これはかなり雰囲気よい展開だったのだけど、最後はいただけない。佐藤嗣麻子の悪趣味が出た。(あ、これは今市子の原作なんだ)

★オトナ受験★ 演出:河毛俊作 中居正広
 これはこれでいいんでしょう。会社のマナー研修よりいいんじゃない? 

 うーん。劇場版も含めてこれまでもいくつか見ているけど、どれも期待するほど面白くないんだよなぁ。


at 22:40|PermalinkComments(0) TV 

ザ・シンプソンズ MOVIE CC

デイビッド・シルバーマン監督 ダン・カステラネタ ジュリー・カヴナー ナンシー カートライト イヤードリー・スミス ハンク・アザリア

 これは劇場吹替えで見た人は可哀想。TVの吹替キャストで見るべき作品だ。(劇場版でかろうじて許せるのはベッキーくらいのものだろう) 僕はすぐにTVキャスト版に変更してみた。
 内容自体は、まあまあ、しっかりシンプソンズしているということでしょうか。映画版として、それなりのスケールアップはしているけど無理していないのも良い。バーンズの存在感が薄いのが残念なところかな。(多分、内容的に原子力発電所の扱いに困って突っ込みたくなかったのでしょう)
 バートがフランダースさんに傾倒してしまうのはアクセントとして良かった。でも、シンプソンズをちびまるこちゃんやサザエさんと同列に語るのは間違っている。ここにあるのは日常ではなく非日常なのだから。



at 04:49|PermalinkComments(0) 映画 

愛と不思議と恐怖の物語 

関西テレビで放映されたショートストーリー集。

瀕死体験 鶴田法男監督 田中要次 D
臨死体験中に体を動かされてしまったため不自由な魂が体に戻ろうと奮闘する話だけど全然面白くない。田中要次も全然味が出ていない。

KACHOUSAN 下村勇二監督 E
 冴えない係長の課長昇進祝いにつき合った男が実は新課長が武道の天才だったというとことんつまらない話。ただ単に香港アクションやマトリックス的殺陣を見せたいだけ?

暮らしと住まい 片岡英子 E
 アパートの一階に住む男が二階から落ちてきたパンティの処理に困る話。とんでもなくつまらない。


宇宙に一番近い場所
 鴻上尚史監督 伊藤淳史 C
 これまでの作品に比べればましだがあまり面白いとはいえない。


進路指導室 中田秀夫監督 C
 いい話だけど、なんでこのシリーズに? 


浴槽の死美人 ケネディ・テイラー監督 D
洋物。事件現場の新米ビデオ係の話なんだけど。単純過ぎて面白くない。


タイムスリップ
 黒沢清監督 大杉漣 C
 これは面白いけど。脚本も黒沢だけど、演技パターンは大杉蓮のような気がするのだけど。





at 03:58|PermalinkComments(0) TV