ようこそ hirot'sBlog へ

2004/11/25
本BLOGの公開を
開始しました。
映画は、今世紀に入って
ほとんど劇場では
見ていません。
主にDVD、CS、BS放送
による観賞です。
表題後ろにあるのが評価で、
前は客観点(出来の良さ)、
後は主観点(好き嫌い度)。
A-Eにするつもりですが
客観・主観とも
Cが及第点として、
Aが最高評価
Eが最低評価
とお読みください。
よろしくお願いします。

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プロフィール

hiro


2007年09月

2007年09月30日

遺体安置室 CC

-死霊のめざめ-

トビー・フーパー監督  ダン・バード デニス・クロスビー アレクサンドラ・アディ ステファニー・パットン ロッキー・マークエット

 これも届いた時は何故予約したか忘れていたのだけど、監督がトビー・フーパーだった。ちょっと前に「悪魔のいけにえ」を見たから、その時に予約したのだろう。
 これは最近のではなく、いかにも楽しいB級ホラーの味を味わわせてくれる。葬儀屋として引っ越してきた母一人、息子と娘の三人。遺体安置室も兼ねた古い屋敷。息子は家業(?)を手伝うのが嫌で早々とバイトを決めてくる。最初の遺体が届いてはしゃぐ母親だが、やがて彼女が仕事に素人、マニュアルを見ながらエンバーミングしようとする様子が描写され、思わず笑えてくる。さすがトビー・フーパーだ。こういうブラック・ジョークが楽しい。中盤から後半にかけては一気の展開。サラリと伏線を描写すると、後はゾンビ、ゾンビ。黒い血を吐きながらゾンビと化した母親が、保安官が、兄妹友人達を追いかけ回す。
 ここ数日見てきたシチュエーション映画と違い、ひたすらゾンビを楽しめる。特にゾンビどもが、ゾンビになっても保安官は「暴力は許さん」とライフルをぶっ放して頭を吹っ飛ばし、母親が手をつないで祈りましょうというのが笑える。打開策も単純だがそれゆえ自然な光明に感じられてよろしい。まあ最後はこれも往年の悪のりの踏襲で、これだけはいただけないと思いつつ、まあ仕方ないか。
 とにかくこの母親が、さすがトビー・フーパー、なのです。おぞましくも楽しい一作でした。


at 02:49|PermalinkComments(0) 映画 

2007年09月29日

ゴーレム100(乗) AA

アルフレッド・ベスター著

 最高級の評価をしましたが、僕が本書を理解したという事ではありません。正直、読みながら全くついていけていない自分をしょうがないよ、と思っていました。後で山形浩生の解説で、一応最低限のスジは追えていたのでホッとしました。更に世田谷図書館で期限を守れず図書館から電話がかかってきて(でも延滞は四日ですよ)、今、目黒図書館も昨日で期限が来てしまい、今やっと読み終えたところ。ふう。これで80%くらいは分かっていない(20%くらいしか分からない)のは情けないか。仕方ないよ。
 随所にあるSF的アイデア(例えば全盲である自分に気がついていなかったグレッチェン・ナンとか、シマとウィッシユの関係、はSFではないけど)、基本的に信じてもいない悪魔を呼び出そうと遊ぶ女達の退廃。
 これは分かるとか以前に、邦訳された事自体でAAの評価をすべきと思いました。それも訳者はSF畑じゃないんですね。いや、SF畑なら訳せなかった??

願い星、叶い星


at 00:02|PermalinkComments(0) 小説 

2007年09月28日

ブラック・ブック BB

ポール・ヴァーホーヴェン監督 カリス・ファン・ハウテン トム・ホフマン セバスチャン・コッホ デレク・デ・リント ハリナ・ライン ミヒル・ホイスマン

 ポール・ヴァーホーヴェンはハリウッドではついにまともな作品は作らなかったが、母国オランダに帰ったらこのような力作を作ってしまった。まさにこれは文句無しの力作。久々に「四番目の男」でポール・ヴァーホーヴェンを初めて見た事を思い出した。ハリウッドならばメロ・ドラマになりそうなところを、そうはならないところがヴァーホーヴェン。メロドラマでヒロインは糞だらけにはならない。
 話は単にドイツ軍に家族を殺されて、オランダ・レジスタンスに入ってドイツ軍将校の愛人としてスパイになるヒロインの話。ユダヤとオランダがナチという共通の敵においてまじわっているところがミソか。それにしても前半はなんとも淡白な展開かと思ったが、なんのなんの、後半はこれでもかというしつこい展開になっていた。
 ヒロインが棺桶のふたを封じていくシーンはある種快感でしたね。ポール・ヴァーホーヴェンの作品でこのような快感を感じたのは初めてではなかろうか。

Zom's


at 08:58|PermalinkComments(0) 映画 

2007年09月27日

出るトコ出ましょ! CC

小林和宏演出 堀北真希/谷原章介/小池栄子/温水洋一/桐谷美玲/近藤正臣/山村紅葉/川平慈英

 「花ざかりの君たちへ」終了直後の堀北真希主演の単発ドラマ(やはり漫画が原作)だけど、これも面白かった。冒頭からしばらくはイマイチだったが、谷原章介が珍しく嫌味なギャグ・キャラを爽快に演じている(これまでも「ラブコン」等このようなキャラはあったが、このような抜け方は出来ていなかった)。小池栄子も上手い。(この二人は奇しくも途中で放り出した「山女壁女」にも出ていたが、どちらも今回のような演技は出来ていなかった) 出演者でいえば、久々に見た近藤正臣はいつの間にかオヒョイの二代目のような風貌になっていて好演。ちょっと驚いた。
 ストーリーはコメディ・タッチの弁護士もので、決めポーズもキマっており、しっかりコメディしているし、リズムも心地よい。唯一残念なのは、最後に川平慈英が登場せず、ライバル関係の決着を付けなかったこと。もしかしたら、連続ドラマへの伏線か? そういえば堀北真希の家族も消えてしまったな。


at 10:57|PermalinkComments(0) TV 

2007年09月26日

デジャヴ  CD

トニー・スコット監督 デンゼル・ワシントン ポーラ・パットン バル・キルマー アダム・ゴールドバーグ ジム・カヴィーゼル

 うーん。大仕掛けな。例えば「エネミー・オブ・アメリカ」ならば現実と紙一重のハイテクが面白かったが、これはさすがに一目で非現実と分かる。それを現実と紙一重に見せている間はそれなりなのだが、後半はこれでは単なるタイムマシン。むしろ、ひたすら過去を見つめるだけで事件を解決する方がシャレていたと思う。実際、この作品で僕が興味深く見たのは、過去が構築されて女の生活を覗き見するシーンだけだったと思う。


HIDE.O's


Zom's

at 06:22|PermalinkComments(0) 映画 

2007年09月25日

山を下りる/夏跳55

 一人で行った高尾山の後半、復路、下り、です。「Deep Green」は川沿いに登ったのですが、今回は尾根沿いの下り、もっとも景観は時折覗ける程度でしたが。
 「Deep Green」が枚数を気にせずに作った(107枚で5'33)のに対し、「山を下りる」は意識的に枚数を削りました(62枚で4'10)。削ってこの程度かよ、ですが。
 「Deep Green」は最初に作った段階で、なんかピタッとハマってしまったのです。試しに付けた音楽までピッタリ。そりゃ、だいたいこのくらいかな、程度は考えましたが、試しに見てみる程度のつもりだったのが、まさにピタリ。仏さんが映り終わったところで歌詞に入るタイミング。偶然だけど、これ以外はないという感触。更にいえば、写真単体でも動画でもないと同時にどちらでも有り得るという感触もほんの少し掴んだ気がしました。この作品では枚数を恐れるのはやめようと。逆に動画でも写真でも(普通のスライドショーでもない)自由さがあるのではないかと。出来れば俳句から短歌というより、俳句の五七五からの逸脱程度にしたいとは思うけど、やりすぎているかもしれない。
 対して今回の「山を下りる」はこれでも最初の二分の一程度には削って、一般のスライドショー(僕の、ですが)程度にはなったのですが、今回は前とは逆に、全くBGMがハマらない。何を付けてもピンとこないまま、随分時間がたってしまいました。結果としてこうなったのですが、背景音は一応、撮影日同日の生録です。編集も試しましたが、わずか四分であまり編集してもあまりうまくいかず、結局、時間分の適当な抽出にとどめました。最初の部分くらいは編集すべきかな、と思わないでも無いけど、下りだしてから録音を始めたもので、適当な音が見つからなかった。
 こちらはBGMも見つからなかったけど、内容自体も前編に比べてインパクトも無く、公開は見合わせようかとも思ったのだけど、繰り返してみるうち、これはこれなり、愛着が出てきたので。(BGMを試す間は何度もどうしようもないと感じたのだけど)
 それと、前作の動画感覚に対して、こちらは縦からワイドに広げる感覚が気に入っています。

**
HIDE.0さんの「夏跳」もいつの間にかヴァージョンが更新されていますね。結構違っている印象がしたのですが、前のと比べてみると、思ったほどは変わっていない。(3枚追加と1枚移動?) ちょっと変えるだけでこれだけ印象が違うのかと、ちょっと吃驚。まあ元々がインパクトある作品だったので、時間をおいてみて、また印象を新たにしたのかもしれないけど。



at 18:05|PermalinkComments(0) スライドショー 

ドラマ時評2007夏の終了 

牛に願いを
 これは良いドラマだった。見落とした作品の出来がいいというジンクスは生きてしまっている(これも二回目を録画し損ねた)。これは漫画にもなっているけど、ドラマ先行らしいですね。テーマもドラマも文句無し。噂の玉山鉄二も初めて確認した。

探偵学園Q
 これは意外に面白かったのだけど、クライマックスに向かうにつれて面白さが減じたのが残念。冥王星との対決よりも、ちょっとしたゲストが出た単発の方が面白かった。面白さはやはりキャスティングだったんじゃないかな、と思います。レギュラーはキャラが出来ていてみんなよかったど、特に志田未来が良かった。

ホタルのヒカリ
 これはなんとかまとまったな、という感じ。恋の相手と本当に好きな人が別というのは、何と言うか逆ハッピーエンドとしていいのだろうか? 

山田太郎ものがたり
 ひたすら多部未華子。彼女の空想と挫折目当て。このような現実離れした大げさな彼女の演技派結構貴重なのではないかと思う。その他、ドラマとしてはそこそこ。エアギター選手権は良かったかな。宇津井健の大映ドラマとはまた違った怪演も意外に良かった。

女帝
 完全な漫画をドラマチックに描いたドラマ。加藤ローサが良いですが、ストーリー自体がもう少し出来が良ければ良かったのですが、最低限、ドラマチックさは保てていたと思う。

スシ王子
うーーーーん。面白いようなつまらないような。この後、映画でニューヨーク編が作られているとの事。

ファースト・キス
 これは結末として外し過ぎではなかろうか。間に合わない新郎、最高の写真の中途半端さ、読まれた手紙、もう少しストレートにすればすっきり気持ちよかったのに。

花ざかりの君たちへ
 これは<シリアス>と<とことん馬鹿コメディ>の両立、コンビネーションが良かった。寮対抗という馬鹿馬鹿しいイベントと、自分のせいでハイジャンプを捨てた男をもう一度跳ばせるというシリアスな目的。この馬鹿馬鹿しさは(見ている人は少ないと思うけど)最終回の日の昼に放送した番組宣伝番組の馬鹿馬鹿しさも楽しく思える。勿論堀北真希の男装は一番のチャームポイントですが。特に前回「生徒諸君」でドシリアスなキャラを演じただけに今回は爽快。

受験の神様
 これは内容も良かったが、最終回での成海璃子の絶叫の演技、表情には度肝を抜かれた。こいつは凄い女優かもしれない。それまで一貫して感情を殺した喋り方をしていて、それはそれで上手いのだけど(前に志田未来と比較した)、この絶叫はちょっと出来るものではない。
 エンディングも見事だし、最終回前の長門裕之のエピソードも良かった。

ドラマ時評(2007夏の中間)

at 10:33|PermalinkComments(0) TV