2003年04月
2003年04月27日
2003年04月26日
ハリー・ポッターと秘密の部屋 CC
クリス・コロンバス監督 ダニエル・ラドクリフ/ルパート・グリント/エマ・ワトソン/リチャード・ハリス/マギー・スミス/ロビー・コルトレーン/アラン・リックマン/ケネス・ブラナー/トム・フェルトン/ジェイソン・アイザックス
こちらは前編よりも面白かったかな。少なくともそれなりに楽しんだ。まあ前編はそれなりにかまえて見たから、ハンディもあっただろう。今回は全然期待していなかったから、等分、楽しんだと思う。
ハリーがちょっと大きくなりすぎたんじゃない、と、ちょっと次回作を心配してしまったりして。こうして見ると、校長先生(リチャード・ハリス)が亡くなってしまったのも痛いと思う。アラン・リックマンが相変わらず怪しい演技をしているのだが、悪役的立場にもかかわらず、前作で悪い人間ではないと分かってしまっているところでキャラが弱まった。
反対にケネス・ブラナーはマヌケに見せて実はこいつが黒幕だろうと思わせておいて、実は本当に間抜けだったというオチはヤラレタ、と言うべきか。
Zom's
こちらは前編よりも面白かったかな。少なくともそれなりに楽しんだ。まあ前編はそれなりにかまえて見たから、ハンディもあっただろう。今回は全然期待していなかったから、等分、楽しんだと思う。
ハリーがちょっと大きくなりすぎたんじゃない、と、ちょっと次回作を心配してしまったりして。こうして見ると、校長先生(リチャード・ハリス)が亡くなってしまったのも痛いと思う。アラン・リックマンが相変わらず怪しい演技をしているのだが、悪役的立場にもかかわらず、前作で悪い人間ではないと分かってしまっているところでキャラが弱まった。
反対にケネス・ブラナーはマヌケに見せて実はこいつが黒幕だろうと思わせておいて、実は本当に間抜けだったというオチはヤラレタ、と言うべきか。
Zom's
2003年04月25日
少林サッカー CC
チャウ・シンチー監督・主演 ヴィッキー・チャオ/ウオン・ヤッフェイ/セシリア・チャン/カレン・モク
サッカーはあまり好きではないし、香港映画熱も冷めたので、ほとんど見る気もなかったのだけど、あまり評判がよいのに加え、見る機会があったので。
で、結果としては、つまらなくはないけど、やっぱりこんなもの、という程度。構図として美しい部分も確かにあるし、瞬発力は相変わらず素晴らしい部分もあるが、とりたてて新しいとは思わない。むしろ、相変わらず、という気分が大きい。
今、チャウ・シンチーを思い返せば、やはり最初に見た「賭聖」の驚きを思い出す。今回のヒロインの扱いも、それなりに強烈ではあるが、やはり最初に見た「賭聖」の下品さにはかなわない。あの下品さは当時受けた印象として凄かった。時代差はあるだろうが、この作品のヒロインの描写の比ではない。
ちなみに、チャウ・シンチーは初期の頃の全てが良かったわけではない。「賭聖」を見たのは映画祭で、チャウ・シンチー特集として3本くらい一遍に見たのだが、ものすごくつまらないのが1編、どうでもいいのが1編だった。その後、適度に面白いものはあったと思うが、結局、この程度の人だった、と。
一時のブームはブームでしかなかったわけだ。
wad's
Zom's
サッカーはあまり好きではないし、香港映画熱も冷めたので、ほとんど見る気もなかったのだけど、あまり評判がよいのに加え、見る機会があったので。
で、結果としては、つまらなくはないけど、やっぱりこんなもの、という程度。構図として美しい部分も確かにあるし、瞬発力は相変わらず素晴らしい部分もあるが、とりたてて新しいとは思わない。むしろ、相変わらず、という気分が大きい。
今、チャウ・シンチーを思い返せば、やはり最初に見た「賭聖」の驚きを思い出す。今回のヒロインの扱いも、それなりに強烈ではあるが、やはり最初に見た「賭聖」の下品さにはかなわない。あの下品さは当時受けた印象として凄かった。時代差はあるだろうが、この作品のヒロインの描写の比ではない。
ちなみに、チャウ・シンチーは初期の頃の全てが良かったわけではない。「賭聖」を見たのは映画祭で、チャウ・シンチー特集として3本くらい一遍に見たのだが、ものすごくつまらないのが1編、どうでもいいのが1編だった。その後、適度に面白いものはあったと思うが、結局、この程度の人だった、と。
一時のブームはブームでしかなかったわけだ。
wad's
Zom's
2003年04月24日
ラッキー・ブレイク CC
ピーター・カッタネオ監督 ジェームズ・ネズビット/オリビア・ウィリアムス/ティモシー・スポール/ビル・ナイ/レニー・ジェイムズ/ロン・クック/フランク・ハーパー/レイモンド・ウォリング/クリストファー・プラマー
こちらも刑務所・脱走計画・ミュージカル劇という題材が魅力的で無条件に購入してしまったが、監督が「フル・モンティ」の人と知り、期待をしぼませた。最近、監督名くらいでは作品が連想されないのが悲しい。
まず冒頭の間抜けな銀行強盗劇で、やっぱりこんなもんね、と覚悟を決め、ミュージカル大好きの刑務所長にクリストファー・プラマーという凡庸な選択(同じ凡庸な選択でも、期待できる場合には的確な選択と書くのでしょうが)、登場人物達も全て予想の範疇と言える。まあ、中では子供っぽい放火魔だけがちょっと面白いメンバーだったけど。
これもまたその後の展開はつまらなくはないけれど完全に予定調和的。ミュージカル的シーンが期待に反して非常に少ないし(ミュージカル仕立てと、単にミュージカルをやろうとする舞台裏を描くの差が歴然)、悪役看守に、悪役囚人、頭のいい参謀、どれも見慣れた光景。刑務所物としては刑務所内にヒロインが存在するのがちょっと目新しいかもしれないが、それもまた逆に非常に凡庸にしてしまっているようにも感じる。ほとんどヨメてしまう展開。
まあ唯一、ちょっとショッキングなのが、同房の囚人の自殺で、あまりにも唐突だが(唐突さは、相棒との和解も含めて全て唐突と言っていいかもしれない)、それゆえ、ラストに彼の弾き語りが登場するのが唯一の手柄というべきか。
まあ、敢えて言えばもう一つ、相棒が本番近くにはミュージカルにノッてしまうあたりも楽しかったですが。
でも、「フルモンティ」にしてもこの作品にしても、非常に凡庸と思うけどなぁ。せっかくミュージカルを題材にしながら、たまたまの知識と所長をその気にさせる程度にしか使っていないのは逆に言えば結構頭に来る。それに比べて、「クライム・アンド・ダイヤモンド」において、映画好きの殺し屋がいちいち映画に引っかけてコメントするあたり、映画ファンはくすぐられたな、と改めて思いますね。
こちらも刑務所・脱走計画・ミュージカル劇という題材が魅力的で無条件に購入してしまったが、監督が「フル・モンティ」の人と知り、期待をしぼませた。最近、監督名くらいでは作品が連想されないのが悲しい。
まず冒頭の間抜けな銀行強盗劇で、やっぱりこんなもんね、と覚悟を決め、ミュージカル大好きの刑務所長にクリストファー・プラマーという凡庸な選択(同じ凡庸な選択でも、期待できる場合には的確な選択と書くのでしょうが)、登場人物達も全て予想の範疇と言える。まあ、中では子供っぽい放火魔だけがちょっと面白いメンバーだったけど。
これもまたその後の展開はつまらなくはないけれど完全に予定調和的。ミュージカル的シーンが期待に反して非常に少ないし(ミュージカル仕立てと、単にミュージカルをやろうとする舞台裏を描くの差が歴然)、悪役看守に、悪役囚人、頭のいい参謀、どれも見慣れた光景。刑務所物としては刑務所内にヒロインが存在するのがちょっと目新しいかもしれないが、それもまた逆に非常に凡庸にしてしまっているようにも感じる。ほとんどヨメてしまう展開。
まあ唯一、ちょっとショッキングなのが、同房の囚人の自殺で、あまりにも唐突だが(唐突さは、相棒との和解も含めて全て唐突と言っていいかもしれない)、それゆえ、ラストに彼の弾き語りが登場するのが唯一の手柄というべきか。
まあ、敢えて言えばもう一つ、相棒が本番近くにはミュージカルにノッてしまうあたりも楽しかったですが。
でも、「フルモンティ」にしてもこの作品にしても、非常に凡庸と思うけどなぁ。せっかくミュージカルを題材にしながら、たまたまの知識と所長をその気にさせる程度にしか使っていないのは逆に言えば結構頭に来る。それに比べて、「クライム・アンド・ダイヤモンド」において、映画好きの殺し屋がいちいち映画に引っかけてコメントするあたり、映画ファンはくすぐられたな、と改めて思いますね。
2003年04月15日
名探偵コナン/ベイカー街の亡霊 CB
こだま兼嗣監督 高山みなみ/山崎和佳/田中秀幸/ 折笠愛/ 津嘉山正種
映画版第六作。結末こそイマイチだけど、全体としてはかなり面白い。「新スタートレック」以降このシリーズにおけるホログラム・ドラマはなかなか面白いサイド・ストーリーが多いのだけど、この映画も似たような感触かもしれない。ゲーム空間の中でコナンの武器は封じられ、ジャック・ザ・リッパーやモリアティとの対決を余儀なくされる。現実と仮想空間の両方で謎解きをするわけで、特に現実の方がおろそかになるのは残念だったけど、
いつもながら、蘭がポイントとなるキーの上手さは感心してしまう。そう、コナンは蘭を人質に取られてジャックに手が出せないのだけど、発想の逆転で、蘭がジャックを道連れにすれば、ゲームオーバーでコナンは勝ち、蘭も又生き返るのです。(このサバイバルゲームのルールとして誰か一人生き残らなければ全員死んでしまうという設定なのです) さすがにそれだけではアッケないと思ったのか、その後、列車暴走というスペクタクルが付け加えられていますが、蘭の決断ほどのインパクトはない。
その前に放送された「名探偵コナン/時計仕掛けの摩天楼」(劇場版第一作)でもクライマックスは蘭の決断で、これがまた実に泣ける展開でした。
「名探偵コナン」は映画がなかなか面白いので、原作漫画はある段階で読破して、TVも何回かは見ましたが、やはり面白さは映画がダントツです。
似たような展開で「金田一少年」シリーズがありますが、面白さで言えば現実感は薄いものの、コナン・シリーズの方がずっと面白いと思います。「金田一少年」は現実感はあるもののそれが逆に中途半端な感じがしてしまいます。小道具の面白さなども含めて、コナンが面白い。子供っぽさというやつを逆に武器にしていますね。
映画版第六作。結末こそイマイチだけど、全体としてはかなり面白い。「新スタートレック」以降このシリーズにおけるホログラム・ドラマはなかなか面白いサイド・ストーリーが多いのだけど、この映画も似たような感触かもしれない。ゲーム空間の中でコナンの武器は封じられ、ジャック・ザ・リッパーやモリアティとの対決を余儀なくされる。現実と仮想空間の両方で謎解きをするわけで、特に現実の方がおろそかになるのは残念だったけど、
いつもながら、蘭がポイントとなるキーの上手さは感心してしまう。そう、コナンは蘭を人質に取られてジャックに手が出せないのだけど、発想の逆転で、蘭がジャックを道連れにすれば、ゲームオーバーでコナンは勝ち、蘭も又生き返るのです。(このサバイバルゲームのルールとして誰か一人生き残らなければ全員死んでしまうという設定なのです) さすがにそれだけではアッケないと思ったのか、その後、列車暴走というスペクタクルが付け加えられていますが、蘭の決断ほどのインパクトはない。
その前に放送された「名探偵コナン/時計仕掛けの摩天楼」(劇場版第一作)でもクライマックスは蘭の決断で、これがまた実に泣ける展開でした。
「名探偵コナン」は映画がなかなか面白いので、原作漫画はある段階で読破して、TVも何回かは見ましたが、やはり面白さは映画がダントツです。
似たような展開で「金田一少年」シリーズがありますが、面白さで言えば現実感は薄いものの、コナン・シリーズの方がずっと面白いと思います。「金田一少年」は現実感はあるもののそれが逆に中途半端な感じがしてしまいます。小道具の面白さなども含めて、コナンが面白い。子供っぽさというやつを逆に武器にしていますね。